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2002年11月

 今後の課題、議長選挙
(11月29日)

 今日から、12月議会が始まりました。
 冒頭、山崎副議長より辞表が提出され、議会運営委員会を開いて日程変更ののち、副議長選挙を。選挙は無記名投票とはいうものの、立候補制をとっていないため、水面下で交渉済み。
 結局、6月議会空転の原因の一つであった、公明党の菅原議員が副議長となりました。「みどりのネットワーク」としては、選挙そのものに疑義があり、白紙投票しました。
 一つには、副議長の辞表にある「一身上の都合に依り」という常套句。今回も議運で、「聞いても無駄?」と言ってみましたが、「説明できないことに対して使うのは分かっているだろう」と一蹴。ただし、今日傍聴に来ていた若者は、「一身上の都合ってナンですか? もしかして週刊誌ネタのようにおおっぴらにできない理由?」突っこんでました。
 議会や辞任する議員の名誉のためにも、辞表の出し方は一考を要すると思っています。
 また、たとえ立候補制にしても、多数派の推す議員が選ばれるとしても、きちんと立候補して自分の議会運営の方針を述べて選挙するのが筋だと思います。
 これまた一笑に付されてしまいますが、議会運営の透明性は、こんなところからはかられるはずです。
 来年の選挙のあとに選ばれた新議会で、その場に自分がいてもいなくても、改革できるようにしたいと思っています。

 また、市長の冒頭挨拶にも、いつも違和感が。「議員の皆さんにおかれましては、ご多忙中のところご出席をたまわり」と毎回。臨時の議会や全員協議会ならいざ知らず、私たちはこれが仕事なんだから……、と何時も思ってしまうのです。

合併議論で忘れてならないこと
(11月27日)

 今朝の埼玉新聞に、宮代台団地の住民が「久喜宮代衛生組合」の存続を求めて、春日部市の合併に反対する決議文を提出した、との記事が。
 「久喜宮代衛生組合」が焼却炉を更新する計画が示されて以降の、宮代台団地の自治会と、町、そして「衛生組合」との10年近くにわたる交渉の経緯…。
 議員まで誕生させた力強い運動、そして決して単なる「迷惑施設反対」という地域エゴに止まらず、生ゴミ全量堆肥化を含むゴミ減量計画の取り組みを目指して焼却炉の小型化の合意を取り付け、近隣市町村から循環型社会へのモデルと注目を集めている実績……。
 これらが、合併によってフイになってしまうのは納得できないという思いは、本当に切実だろうと思います。
 宮代は、自然環境を守るために、その環境を農家が支えている部分が大きいことを認識して、「農のあるまちづくり」を積み重ねてきた町でもあります。
 春日部市の政策課に「春日部がイニシアチブをとっての合併推進で、すべてが春日部モデルになることはないのか。合併先の市町の先進的な取り組みは生かされるのか」と質したところ、「もちろん」という答でした。
 では、現在の埼葛清掃組合に宮代が加わった場合、今までの取り組みが生かされるのかどうか、極めて微妙な問題でしょう。

 合併に関して、住民の意向を尊重する、という目的で各市町で住民アンケート調査が実施されています。
 確かに無作為抽出によるアンケート調査は、一つの民意の反映となるものであって、これは否定のできない事実です。
 しかし、合併先がどこになっても、イメージや生活の利便性が高くなればよい、という人たちと、地域をよくしたいと住民運動に取り組んできた人の間で、問題意識がちがってくることも考えられます。
 その場合、多分、少数派であろう、住民運動を続けてきた人たちの思いは、多数決という、一見公正に見えるルールの中で、どのように生かされるのか。
 新市構想の中で、行政がどのような視点で街づくり計画を立てようとしているのかと絡んで、極めて重要な問題だと考えますが、皆さんはどうお考えでしょうか。


公私混同?
(11月26日)

 「春日部駅周辺連続立体交差事業促進期成同盟会」の設立総会に出席しました。
 来賓祝辞に立った、県知事代理の出納役が、メッセージを代読する前に一言、「知事は、幸い私が参議院議員をしていたときに扇千景国土交通大臣と親しくしていた関係で、品子も扇大臣にかわいがってもらっているから……」。
 いやしくも、市議会議員も全員参加しての期成同盟の設立総会で、このような公私混同の発言をする県知事、県のお偉方……。これが県政の正体なのでしょうか。
 「虹とみどり」の集会で、長野県の田中康夫知事の、格調の高い講演を聴いた直後だけに、情けない思いがしました。

 選挙の時に必ず飛び出す「国、県との太いパイプ」。このパイプがこのような古い体質のものであったとしたら(利権絡みのパイプよりはマシ?)、行政が変わるはずがないと思ってしまいましたが、皆さんはどうお考えですか。


再び、地方と国について
(11月25日)

 23、24日の連休を利用して、秋田に帰省しました。父が亡くなったあとのことを兄妹で話合うためです。
 2日間、留守にするためには、やってしまわなければいけないことが「てんこ盛り」で、2時間ほどの仮眠で新幹線に飛び乗り、睡眠不足を補おうと思ったのですが……。
 北へ北へと列車が走るにつれ、紅葉、紅葉から冬枯れに移ろう雑木林、雪景色と次々に風景が変わり、ぼんやりいろんなことを考えているうちに、秋田に到着。
 7月末以来、帰省したり、9月議会のあとは、視察シーズン、ということで旅することの多い秋でしたが、出かける先々で、その土地の自然に触れたり、町並みを歩いたり、いろんな方と話したり……。合併論議が盛んな今、なぜ、その地方、地方で独自の暮らしぶりをすることがむずかしいのかを考えさせられました。
 11月17日に行われた「虹とみどりの500人リスト」統一地方選挙キャンペーン、オープニングイベントの折の、田中康夫長野県知事の記念講演の要旨が届きましたので、紹介します。

<「田中さんらしい」語り口で、「自律」した個人の動き・自治の精神が大切なことを強調され、「智性・勘性・温性」を一致させて市民と同じ目線で語ること、そこからの発信が大切なことを話されました。
 自らの震災ボランティアの経験や先日の知事選挙について語り、「個人に立脚した私たちの社会を考えてくださる方々が、次の選挙において、長野県だけでなく、全国各地で数多く出られるということは、とても大事なことだと思っています。
 政治が特別のものではないということを市民が感じたときに、市民はそこに参加していくのです」と発言されました。
 そして「意固地とは違う“屈しない”ということが必要です。一人ひとりの議員が気概をもつことが大切です。自分が所属する場所はどこにもない、けれどもそれは市民が願っていることだという唯我独尊ではない自信をもたねばなりません。皆さんが代議制のもとでのすぐれた代弁者であるためには、すべての五感を使って市民が望んでいることを感じることです。国のために奉仕するということとは違う意味で、しなやかに身を挺して、私たちが望む社会を作るために、“踏ん張る”ことが求められて
いるのではないでしょうか」
 と話を結ばれました>
 田中康夫知を囲んで、関東以北のキャンペーン参加者が記念撮影

 「脱ダム宣言」はダム問題に止まらず、国と地方行政の関わりそのものに対する問題提起であったとして、「地方から、自律した市民一人ひとりの力こそ、政治を変えることができる」とおっしゃっていた田中知事の言葉を、今一度、かみしめました。

 ところで、我が家の周囲から、屋敷林が少しずつ消え、鳥たちは? と思っていたところ、夫がコサギの姿をとらえました。昨日から今日にかけて、ジョウビタキ、ツグミ、ハクセキレイ、シジュウカラもやってきたと、上機嫌です。 

<窓越しにとらえたコサギ>

支援費制度がやってくる!
(11月21日)

 9月議会の段階でも、「まだ具体的に示されていない」との答弁を受けていた「支援費制度」ですが、ようやく10月に入って、事務要項の一部など示されてきたようです。
 そこで「障害者団体」を中心とする当事者と市の障害福祉課との学習会+懇談会、今回は支援費を中心として、当事者の不安、疑問を聞く会となりました。
 障害福祉課の説明を聞く限りでは、障害の程度による障害区分の判定いかんでは、重度の障害をもっている人が、在宅で24時間の介助を受けることも、必ずしも資格をもっていない介助者の介助を受けることもOK、ということにはなるのですが、今後、福祉予算の組み方と併せて、本当にどこまでそれが実現するのか、余談は許さない状況です。
 また、施設支援と在宅支援の二つにきれいに分けられてしまうと、施設から在宅への移行を考える場合の支援策がないなどの問題点も残り、細部は次回に持ち越されました。
 障害をもつ人に対してどのような支援が必要かは、個人差が大きいものです。今後ケアプランを作成する段階で具体的な問題点が出てくる可能性もあります。
 疑問や心配な点のある方は、お声をかけてください。

担当者の見識が問われる時代?
(11月20日)

 秋の視察シーズンの締めくくりは、埼葛清掃組合議会の視察でした。
 新潟の下越地方の、二つの清掃センターの新しい屎尿処理施設を見学しながらの視察でしたが、一方の下越清掃センターは、生ゴミも含めて堆肥化の設備を備えたもの。もう一方の阿賀北清掃センターは、コストと堆肥の需要を考えると、補助金がつかなくとも堆肥化の設備はいらない、としたものです。
 現在の屎尿処理施設は、堆肥化設備を備えると、国から補助金が三分の一出ますが、それ以外の場合は補助金無しとなります。今まで、何カ所か、堆肥化設備を備えた施設を視察しましたが、どの施設も、本格的な生ゴミの堆肥化まで考えられていないため、中途半端な感が否めません。
 家庭からでる生ゴミまで堆肥化するためには、夾雑物を取り除く設備も必要になり、本来、「ゴミを資源に」、「循環型社会を」というのであれば、そこまでの設備が必要と思うのですが、どうしても補助金行政の問題点が目に付きます。
 あえて、中途半端な堆肥化設備を作らないとした阿賀北のセンターの担当者の方のお話を聞きながら、春日部を含む埼葛清掃組合が、平成16年ころから検討をはじめなくてはならない新しい施設は、下水道の普及、循環型社会への取り組みと併せて、どのようなものにするべきか、十分な検討が必要と実感しました。

 

なぜ、学校だけが特殊な世界なのでしょうか?
(11月18日)

 教育委員会と、障害をもっているお子さんの小学校入学についての話し合い行われました。

 昨年の秋、「教育基本法」の施工例の改定があり、今年9月から障害をもっている子は、学校設備が整っているなど、特別な条件が揃っている場合のみ「認定障害児」として、普通学級に通ってもいい、ということになります。
 昨年の秋から、文部科学省、そして県の教育局、市の教育委員会と交渉を重ねてきて、今まで通り、入学にあたっては、本人、保護者の意思を尊重する、という従来までの方針に変わりない、という約束をとりつけていたのですが……。
 現実としては、「地域の特殊学級に行きたい」あるいは「普通学級に」と要望しているにもかかわらず、「お宅のお子さんは養護学校が望ましい」という判定が伝えられる、というケースがあります。

 「社会の中では、障害を持っている人もいない人も、一緒にゴチャゴチャに生きていて当たり前なのに、なぜ、学校だけが分けなければならないのか」これは、素朴な疑問です。
 そしてまた、「特別な支援がなければ、障害児が普通学級に行くことはむずかしい」という誤解。補助教員がついたら、その子と補助教員だけの特別な関係が出来てしまうのです。先生の手を増やすなら、その子だけの特別な補助としてではなく、学校全体の補助、という位置づけをしてほしいし、先生の手が足りなければ、回りの友だちが自然に手を貸してくれる関係、それで十分だと思います。

 そんな願いを中心に、今までよりもなごやかに話し合いは進んだように思います。

 実は「就学指導」ための検査は、親御さんとは別室で、二人の係が遊びを中心に、その子の様子を観察するとのこと。
 「特別な環境で、知らない大人の前で、障害を持つ持たないにかかわらず、子供が自然な姿で行動するのはむずかしいはず。是非、その子が普段過ごしている幼稚園や保育園に出向いて行ってほしい」と要望しましたが、来年は考慮してもらえそうです。

 ふつうに考えたらどうしてもおかしいことは、率直おかしいと声に出すこと、それが大事だと思います。

<自律>する市民が、地方から政治を変える力に
(11月17日)

 「地方から政治を変える」ことを旗印に、前回の統一地方選挙から活動している「虹と緑の500人リスト」が、来年4月の統一地方選挙に向けてキャンペーン活動を開始するためのスタートイベントが開かれました。
 記念講演は、長野県の田中康夫知事。
 講演内容はうなずくことばかり。なぜ、「車座集会」なのか。「地域で普通に暮らす人たちが、もっともまっとうな意見をもっているから」
 「役所の人間も、議員も、パブリック・サーバントであり、首長はサーバント・リーダーである、この基本を忘れている人たちが行政や政治を司っているからだめになる」etc.etc.

 <いつでも どこでも だれでができるる、しなやかな革命。「こわす」から「創る」へ>を掲げ、納得できる言葉で語る田中知事が異質に見える現状を変えることこそ現下の急務。
 自律した市民一人ひとりこそ、政治の流れを変える大きな力になることでしょう。
 今回のキャンペーンには、20代の若者も参加し、来年の地方統一選挙は、期待が持てます。

 それを裏付けるように尼崎のメンバーを中心に応援してきた42歳の白井文さんが尼崎市長に当選のニュースが飛び込んできました。

もっと議論したい、教育基本法改定
(11月16日)

 日森ふみひろと未来創造ネットワーク主催の「教育基本法改定」について考える学習会に参加。膝突き合わせて議論しようというミニ学習会かので、集まったのは8人少人数でしたが、問題提起してくださった、日教組の武井さん、現職の小学校長、他市の市議、フリースクールの事務局の方、PTAの理事等々、多彩な顔ぶれで、それぞれの立場から、様々な角度から教育基本法改定に対する意見が続出して、中味の濃い学習会となりました。
 私としては、「教育基本法」の目指す基本理念は、時代を経ても十分合意の得られるものでありながら、むしろ、戦後、この基本法の理念にのっとって教育施策が採られてきたかを検証することが、まず第一ではないかと思っています。
 教育の現場で、本当に子供たち一人ひとりの人権がキチンと守られてきたのか、はなはだ疑問です。
 今年度、ノーベル賞を受賞した時の人、田中耕一さんがいみじくも、「日本の教育は引き算」なのが問題と語っていましたが、同感です。

 しかし、いろんな立場の人が集まっての議論は、自分でも気がつかなかった点の発見などあり、自分に対しての反省あり、とても意義深いものです。 


なんのための、誰のための合併?
(11月15日)

 12日から14日まで、議会運営委員会の視察に参加しました。

 最初に訪れた姫路市では、10年前から議会改革を進めています。最初は視察や議会運営の改革に着手し、最近はいかに市民の皆さんに情報公開するか、という点から、さまざまな試みがなされています。
 たとえば、本会議時には議案、質問通告内容を新聞広告で知らせる、ケーブルテレビによる、議会の中継、ホームページ上での議事録の公開……。その費用は年間、1千万円を超えています。
 人口48万近く、予算総額1,826億(内、自主財源1,224万余で構成比率67%)という市だから可能なのだ、というムードが漂いましたが、しかし、議事録のホームページでの公開は、さほど費用がかかっていません。いかに議会に関心をもってもらうか、この努力は惜しむべきではない、と思います。

 2日目、3日目は島根県に。安来市、平田市とも、議会運営よりも、「合併協議会」についてが中心になりました。
 島根県は現在8市、しかも最も大きな県庁所在地松江市でも人口15万足らずです。
 安来市は人口4万弱、平田市は3万弱、ということで、合併問題は切実な課題となっています。
 すでに近隣2町との合併協議会が設立されている安来市では、いち早く重点支援地域の指定を受け、合併後に向けて、条例・規則のすり合わせ等が行われていますが、実際には国、県からの助成はほとんど無いに等しく、1市2町がということで、均等に負担しているとのこと。
 平田市は合併の枠組みで、まだ、揺れ動いている段階でした。

 ローカル線を乗り継いでの旅先で、合併後に人口10万人規模の市にするのはとてもむずかしい地方で、一体、今回の市町村合併は、誰のため、なんのためか、を考えさせられた視察となりました。
 <出雲路の見事な紅葉の下で>

自主的な動きをつくるエネルギーに希望が
(11月9日)

 昨年から活動をはじめていた「子育て支援ネットワーク準備会」、今日からは「準備」がとれて、「春日部子育ちネットワーク」としてスタートすることになり、その発足のフォーラムがありました。
 乳幼児を抱えている当事者の若いママたちが、自分のできるところから、無理なく輪を広げているのに感心。
 その若い両親を支援しようとする子育ての終わった先輩、そしてリタイアして地域に戻ってきたお父さんたち。

 こういった自主的な動きが、地域を住みやすい街にしていくように思い、うれしい日でした。

なぜ、春日部が主体で取り組むことが当然と思えない?
(11月8日)

 「アジア太平洋障害者の10年」最終年の記念行事として、市町村キャラバンが行われています。今日は春日部市に。

 障害者協議会が首相や知事、他のメッセージを読み上げ、参加団体からそれぞれ要望を伝えた後の、市からの言葉が「市長は介護保険のときと同様、支援費などの福祉施策は市町村ではなく、国が責任をもつべき、という考え」とのこと。
 怒る前に、みんな唖然! 

 介護保険にしても支援費にしても、その理念は「住み慣れた地域で共に」というもの。そのためいは、当事者の姿を把握しやすい市町村が主体的に施策を進めるのが筋というもの。
 先日の「福祉自治体ユニット」の首長さんたちの姿勢とのあまりの開きには、考えさせられます。

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