●2004年10月

未来から憲法を考えることの大切さを教えられました
(10月30日)
越谷市民ネットワークが主催する「憲法 わたしたちはどう考える?」という講演会に参加しました。
講師は、我が家の4人の子どもたちがお世話になった「遊学舎という塾をなさっていた山野井先生。久しぶりに山野井節が聞けることと、「異常気象と憲法は問題がある」という趣旨に興味をひかれて会場に向かいました。
以下は、私のメモによる、お話の要点です。
「地球が誕生して以来、二酸化炭素濃度は180〜280ppmの間で規則的に推移してきた。しかし2001年に360ppmとなり、このままでは2004年378ppmniに。このままでは2100年には600ppmを超えてしまう危険性がある。
気温も、この50年間に0.5℃上昇しているが、この変動は、本来数万年単位で上昇してきたもの。機構変動聞こう変動。
これだけをみても、人類が危機的状況にあることは明らか」
問題は、この危機が先ず、持たざる人たちに襲い掛かることです。現在でも、毎年1300万人から1800万人の人たちが飢餓や栄養不足で命を落とし、栄養不良人口は8億4千万人余りと言われています。富裕層と貧困層の格差現在の30対1から70対1に拡大されるとの予想もある中で、地球温暖化が進み、70億人もの人が苦しみかも知れない、と予測される水不足に見舞われたら、どうなるのでしょう。
食糧の60%を外国に依存し、狭い国土に原子力発電所がひしめいている今の日本。
「好きなだけ好きな物を食べ、エアコンの効いた快適な暮らしを続ける」というアメリカンドリーム維持のために中東の石油資源を支配しようとする流れに与していて、本当に日本の安全が守られるのか…。
「われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恩恵を確保し、政府の行為によって再び戦争の参加が起きることのないようにすることを決意し」として憲法の前文、今こそ、この理念に立ち戻り、「諸国民の協和」のためになにができるのか、を考えるのが、一番現実的な平和を守る手段、というヒントをいただきました。
来年2月、京都で「アジア・パシフィック グリーンズ」の国際会議が開かれることになっています。「虹と緑の500人リスト」はじめ、全国の「グリーンズ」が準備を進めていますが、環境とも世界の国々の人とも共生できる仕組みをつくるために、私たちに何ができるのか、何をしなくてはいけないのか、考えていきたいと思います。

市立病院、再整備計画が議論されます
(10月29日)
市立病院運営委員会が開かれました。
病院の再整備計画が検討され、そのまとめが報告されたのが、今年の3月、それ以来、「運営委員会できちんとした協議の場を設けてほしい」と要望していたのですが、やっとこれから協議に入ることになりました。
この再整備計画では、病院の移転も含む建て替え問題ばかりでなく、病院のあり方、経営方針も含めて検討することになっています。
しかし、協議のトップにあげられているのは、まず、建て替え問題の項目でした。そこで、「最初に、病院の在り方、経営方針などを協議しなければ、規模も決まらないし、移転するかしないかも議論できないのではないか、順序を入れ替えてほしい」と要望しました。
ところで、他の委員から、「一体市長は、運営委員会の協議をどこまで望んでいるのか。病院の在り方等を検討しても、市長がそれを望んでいないのではムダ」問いうニュアンスの発言があり、びっくり。
確かに市長は市立病院の管理者ですが、市立病院は、市民の皆さんのものです。累積欠損33億円余を抱えた病院経営について、市民の皆さんから厳しい批判が上がっていることをご存知ないのでしょうか。
市民の生命・健康を守る拠点としての市立病院はどうあるべきか、徹底的に協議することを求めていきます。
ご意見、是非、お寄せください。

疑問だらけの合併推進が決まりました
(10月28日)
「春日部市・庄和町合併協議会設置条例」を審議する臨時議会が開かれました。
質疑に立ったのは5人。
★対等合併は可能?
トップバッターの利根川議員は、
「人口20万6千人余りの春日部市と3万6千人あまりの庄和町で、果たして対等合併が可能なのか」
と質疑。
答弁は、
「協議の中では、対等の立場で協議するということ」
「相手の庄和町が、人口20万余の重みを考えて協議に臨むのではないか」
というものでした。
★なぜ合併を急ぐのか
松本議員のこの質議に対しての答弁は、
「これからの地方分権、地方自治を考えると、財政規模を大きくし、財政力を豊かにする必要があり、合併は避けて通れない。春日部市単独では、もし仮に税源が委譲されても、賦課徴収はむずかしく、執行力のある自治体をめざす必要がある」というもの。
先の1市3町の合併のように、人口30万人余の中核市を目指すのならいざ知らず、春日部と庄和の合併では人口34万人余、財政規模も491億余から592億弱、こが、果たして自立可能な財政規模の自治体になるといえるかどうか、はなはだ疑問です。
歳入が増えた分、人口も地域も広くなって歳出も増えるわけで、それだけで財政が豊かになるわけではありません。行財政改革の効果をどうみているのかも含めて、きちんとした資料の提出が必要なはずです。
★合併の是非を含めて協議する場はなくなる
この合併協議会設置に賛成している議員は、
「具体的な資料は合併協議の中で明らかにしていくのだから、協議会を設置しないことには、議論できない」
としていますが、今回の条例案には、「合併の是非も含めて協議する」という条文はすっぽり抜けて、あくまでも合併を推進する協議会という性格です。
しかも、最終的に合併の是非を決するのは議会の議決だけで、住民投票をしている時間的な余裕はない、ときっぱり言っています。
★住民投票をしていては、期限に間に合わない
秋山議員はこの一点に絞って質疑しました。
しかし答弁は、
「最終判断を住民にあおぐことの必要性は、原則として理解しているが、住民投票をしていては、来年3月の合併成立がむずかしい」の一点張り。
「お互いにメリットの大きい合併なのだから、今、合併に向けてのムードも高まっており、合併特例債という国の財政支援の受けられる特例法の期限内に合併を目指すことが必要」
のくり返しです。
★1市3町の合併が理想だとするなら、今、1市1町で合併することは不自然
続いての、私の質疑です。
・1市3町の合併復活が前提なのか、1市1町を固めるのか
合併協議の中心となるのが「新市建設計画」です。
これまでの執行部の説明は「あくまでも1市3町の合併が望ましいが、杉戸さん、宮代さんの動きを待っていては、来年3月までの期限に間に合わない。だから現段階で現実可能な庄和町との合併を進める」というもの。
では、新しく誕生する新市の建設計画は? いずれ合併を目指すのだからと、1市3町の計画を踏襲するのか、改めて、春日部市と庄和町の合併でどんな市をめざすのかを考えた計画にするのか、ここは重要なポイントです。
しかし、答弁は、「『住民主役』、『環境共生』、『自立都市』の3つの柱を中心に、春日部・庄和の総合振興計画を照らし合わせて、新市の将来像の修正が必要」としながら、「結局は1市3町の新市建設計画を下敷きにし、必要最小限の修正を行う」というもの。
一体、どっちなの! とどのつまりは、それぞれの構成市・町の個性あるまちづくり、歴史を尊重しつつ、新しい市としての未来像を考えるというのは理念であって、構成市・町が変わっても、大勢に影響はない、ということなのでしょうか。
この辺に、今の市町村合併が行政主導であり、住んでいる人々が望んだ合併話しではない、という本質が透けてみえます。
・なぜ春日部と庄和が合併を急ぐのか
続いて、「埼玉県内の、合併が白紙にもどった自治体の、その後の動向は」と尋ねました。
「法定合併協議会を設置しながら、合併が白紙にもどった県内の自治体は、15協議会、59市町村。そのうち新たな枠組みで合併協議が始まったところは、6つの協議会、17市町村。任意協議会は1つで1市1町、当分合併しないことを決めたのは6市3町、他の31市町村はまだ未定」とのこと。
つまり、合併協議が白紙に戻ったうち、三分の二の自治体は、合併に対して慎重な態度をとっているのです。
なぜ、春日部市と庄和町が、そんなにも合併を急がなくてはならないのか、それが市長がくり返し説明している、「国の財政的な支援が得られる、来年の3月まで合併しなければ、春日部市は立ち行かない」というのであれば、こうなってしまった、これまでの市政運営が厳しく問われるはずです。
その反省もなしに、「合併しないという選択をしては、市民の皆さんへのサービス水準は維持できないし、負担増をしいることになる」といわば脅しのような言をくり返すのは、問題です。
・まず、春日部と庄和が合併し、時期がきたら杉戸、宮代も、というのは非現実的
「1市3町の合併をいつごろまでに目指すのか、その見通しは」、という質問に対しては、「相手のあることなので、いつとは言えない」、「杉戸町では合併の枠組みを巡って議論があり、宮代町では、1市3町の合併復活の動きと、杉戸との2町の合併を求める動きがあり、流動的」との答弁でした。
そこで、「もし仮に、早い時期に1市3町復活の動きがあるのなら、今急いで庄和町との合併協議を進めるのはムダになるし、庄和町との合併が成立し、様々な混乱を乗り越えた後、再度、宮代・杉戸との合併を考えるのであれば、合併というエネルギーも経費もかかる事業を二度も繰り返すことになる。今しばらくは合併を急がず、状況を見極めるべきではないか」と質しましたが、答弁はありませんでした。
そこでさらに、「先ほど、分野によっては杉戸町・宮代町との広域行政を進める、との答弁があったが、もし、本来は1市3町の合併が望ましい、というのであれば、なぜこの合併が破たんしたのか、その原因を考え、まずは広域行政などを通して一体化をはかりながら、どうしたら1市3町の合併を実現できるのか考えるのか、もっとも現実的ではないか」と質問しましたが、とにかく、来年3月まで、何がなんでも合併をまとめたい、ということです。
・「住民投票しない」というのは合併の理念を失うに等しい
「なぜ、先の1市3町の合併では、『合併は行政・議会・市民が一体となって進めなければならない大事業。合併の是非は、市民に判断をあおぐ』、として住民投票を実施したのに、今度は「住民投票をしていては期限に間に合わない」として、住民投票はあくまでも実施しないとしている。これは大きな矛盾。
『市民が主役』として新しい町づくりをすすめるのなら、先ず、合併そのスタートラインである合併の賛否を、市民に問うのが筋ではないか。
さらに今後、財政的に厳しくなる状況で、行政・議会・市民が共働して町づくりを進める必要があるのであれば、なおのころ、判断を市民にあおぐ必要があるのではないか」と質しましたが、「住民投票で決するのが理想と考えるが、スケジュール的にむずかしい」の一点ばりです。
最後に並木議員が質問に立ッた後、討論、採決に移り、反対は私と共産党の5人、計6人のみで、「合併協議会設置」は採択されました。
これだけ矛盾だらけの合併推進に、他の議員は何も疑問を持たないのでしょうか。
「最終的には議会で決することだから、それが民意の反映になる」と市長は言っていますが、こういう議会に、合併という大事な問題の賛否をゆだねることができますか?
ご意見、お寄せください。

秋の一大イベント、バザーが無事終りました
(10月24日)
障害を持つ人も、地域で共に生きる、という目的で活動している「わらじの会」主催のバザーがありました。
このバザーは、1カ月ほど前から、たくさんの方々に献品していただき、仕分け、根付けと準備を重ねて行う、一年中でも最も大きなイベントの一つです。
私は事前の準備はほとんどできなかったので、当日だけ、「高級衣料品」売り場のスタッフとなりました。
朝早くの準備、今年も、実習や介助スタッフに入ってくれている、たくさんの若い人たちが、古参の会員の中に混じってきびきびと働き、会話も弾みます。
バザーが始まると、数万円の衣料品を500円、1000円という超安値で打っているのに、値切る人、「1000円でいいんですか、申し訳ない」といって下さる方など、様々なタイプのお客さまとの出合いがあり、売り上げも好調でした。
後片付けも、きびきびと終り、10円の品物から高くても3、000円止まり、という売り上げの積み重ねで、今年も70万円を超える活動資金の捻出になりそうです。
たくさんの人のつながりで成功したバザーでした。


介護保険に主体的に取り組んでいる自治体から学ぶことの多かった全国サミット(10月22日)
21日、22日、山形県尾花沢市で開かれた、「介護保険推進全国サミットに、改革ネットの仲間5人と参加しました。
このサミットは、全国の「福祉ユニット」に参加している自治体が中心になっているため、「介護保険事業」に積極的に取り組んでいる事例が学べるとともに、厚生労働省の老人保健局長はじめ、介護保険の担当官が参加するため、国の動向も分かる貴重な機会です。
とくに今年は、来年が介護保険実施5年後の見直しの年に当たり、通常国会までに、介護保険法の改正案がまとめられるため、貴重な情報得られると期待して参加しました。
21日の午後にス
タートし、本日も朝9時から5時まで、びっしりさまざまなセッションが開かれ、本当に勉強になりました。
●「介護保険」を持続可能な制度にするための問題点が浮き彫りにされたパネルディスカッション
最初は、マスコミからみた介護保険の見直しについてのパネルディスカッション。
各パネリストから、介護保険制度が始まって以来、「介護の社会化」、「当事者の選べるサービス」などが定着し、日本の福祉が大きく変換したことを評価する一方で、サービスを充実させればさせるほど、負担が重くなる、という矛盾をひき起こしていること、などの指摘があり、持続可能な制度にするため、「負担と給付」の関係をどうするか、激論が戦わされました。
●介護保険によってあぶり出されてきた高齢者虐待の実態
弁護士である高村浩氏の報告は、介護保険の実施によって、第三者が家庭に入るようになって、高齢者虐待の次事実が次々に明るみに出てきたことから始まりました。
虐待の事例の分析から、とくに地方高齢者の権利擁護の面について、行政が力をいれなければいけない、という問題点が浮き彫りになり、また、具体的な解決策も示唆されて、興味深いセッションでした。
●「地方分権」から「地域分権」へ、介護保険から広がる地域づくりに希望がもてる「地域福祉計画」
第2日目の午前中の分科会は、散々迷った挙げ句、「新たな地域福祉の観点からみた市町村の役割」とサブタイトルのついた「地域福祉計画における新たな方向性」の分科会に参加しました。
「介護保険制度」の牽引役であった、中村秀一老人保健局長は、「介護保険は介護サービスのエンジン」と言われました。
そのエンジンの上に、どんな車体をのせるのか、それはそれぞれの地域特性に応じたサービスを中心とする介護システムを構築してほしい、という理念から、介護保険の保険者を、都道府県ではなく、市町村にした、という経緯があります。
私は議会の中で、たびたび市長にこの点について質してきました。しかし、残念ながら、三枝市長は、「本来は国、県がやるべき事業、市町村には荷が重すぎる」という見解です。
今日のパネラーとなった各自治体はいずれも、市町村あるいは広域連合が保険者である、つまり、制度の実施主体である、ということに意義を見い出し、地域特性に合った事業を展開しています。
そこから得たものは、高齢者介護の充実だけに留まらず、つまりは「地方分権」の試金石であった、高齢者施策から、子育て支援等の子育て施策から、男女共同参画までつながった、と胸をはって報告されていました。
なんともうらやましい限りですが、そう言ってはいられません。
今後の介護保険制度の見直しの一つの柱は、「地方分権から地域分権へ」ということになるそうです。その核になるのが、「地域福祉計画」であり、この青写真をどう描いていくかが、地域の福祉施策の充実度に大きな開きをもたらすであろうことを考えると、来年、改正案が提出される前から、取り組んでいかなければならないことは明らかです。
大きな宿題をもらった分科会でした。
●他目的小規模施設が中心になっていくことに、大きな期待が
続いて、「介護保健制度の見直し」の主な点について、厚生労働省の担当官から説明がありました。
「手づくり感のある制度に」キイワードはこれにつきます。
いろいろ興味深い点はありますが、これからの介護は、小学校区か中学校区を一つの地域として、コアとなる「包括的地域介護支援センター」を設置し、他目的の小規模施設を基盤として、一人ひとりの高齢者の生活をどう支えていくのか、という方向に転じていくようです。
具体的な展開がまたれますが、キイパーソンになるのは、スーパーバイザーとよばれる、ケアプランを策定する専門性を深めたケアマネ−ジャ−になりそうです。
ずっと、こんなふうに地域で支えあうシステムができたら、どんな状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる、とみんなで描いてきた夢に、一歩近付きそうな予感がします。
●市民が主役が鍵になる、これからの地域福祉
最後のフリーディスカッションは、「保険者が考える介護保健制度の見直し」というテーマでした。パネラーは千葉県の我孫子市長、岩手県宮古市市長、そして北海道の奈井江町長、いずれも介護保険のカリスマ首長と言われる方々。もうお話しの一つ一つが、ため息の出るものでした。
団塊の世代が一気に高齢者になる前に、持続可能な制度にするために、いずれも住民パワーを核として、地域福祉をもう前倒しで構築する試みをしています。
ため息をついている場合ではありません。春日部市の中で、どうそれを構築していくのか、大きな大きな宿題が課せられた思いです。
●人口2万2千人の町の元気 番外編パート1
1日目、終了後に開かれた交流会では、地元尾花沢市長、議員の皆さんと交流することができました。
人口2万2千人、日本三雪地帯と言われる豪雪地帯、しかし、その中で、雪を逆手にとり、特産の尾花沢牛とすいかを起爆剤として、元気な町づくりをすすめている皆さんから、郷土に誇りを持つことの強さを教えられた思いがしました。
●銀山温泉に泊まりました 番外編パート2
宿泊先は銀山温泉。想像以上に素敵な温泉でした。
夜1時近くまで、皆で話したのですが、朝5時に起きて、近くを散策し、英気を養いました。
大正時代の旅館が軒を並べる温泉街を抜け、銀山川添いに滝を見て、銀鉱跡を小一時間時間の散策、古いものを大切にする街のたたずまいに、品格を感じたほっと一息でした。

<「雪とスイカで町興し」と張り切る尾花沢市長を囲む、「地方政治改革ネット」の参加者、しかしなぜ、介護保険というと、女性議員ばかりなのか…>

<ライトアップされた銀山温泉の宿の前で>

<前日深夜まで話し込んだのに、朝5時に起きて、早朝の銀山川のほとりを散策>

全員協議会で、1市1町の合併に関する説明がありました
(10月20日)
市長の合併に関する経過説明は、新聞報道の通りです。
「杉戸さんから今のところ、1市2町の合併に応じることはできないという回答があり、杉戸さんを待っていては、来年3月31日まで合併申請するという特例法の期限に間に合わないため、とりあえず、1市1町で合併協議を進めることにした」とのこと。
質議に移りましたが、質議の中心は、合併の枠組みが変わったのに、住民投票を実施しないというのは問題、ということと、枠組みが変わったのに、「新市建設計画」は1市3町の協議を踏襲することに問題はないのか、という点です。
Q 期限に間に合わせるためには、住民投票をしている時間はない、というのは本末転倒。
A 住民投票の結果、春日部市は63.5%、庄和町は68%以上の賛成があり、春日部、庄和とも合併に対する住民の理解は得られている。
Q それはあくまでも1市3町の合併、1市1町になったら賛成かどうかわからない。
A 今提案しているのは、合併協議会設置に対する条例の制定。協議会が設置されれば、「新市建設計画」、「合併公約」などをまとめたあと、議会に合併の賛否を問い、議決を経たあと、合併がまとまることになる。市民の皆さんの付託を得た議員の皆さんが決定するのだから、民意を問わないということにはならない。
Q 1市3町の合併では、合併のような将来にわたる問題は、市民に最終的な判断をあおぐべき、として条例を定めて住民投票を行ったのに、1市1町の合併では住民投票は必要無い、というのは筋が通らない。
などのやりとりのあと、ついに市長は、「住民投票はむりだが、私は十味の意思確認をしないとは言っていない」と発言。
そこで、次のように意見を述べて、質問しました。
・春日部市が合併の枠組について、市民の意向調査をしたのは、平成14年11月の一度だけ。このときは、岩槻も含めた2市3町の合併を望む、という答えと、それ以上の大きな枠組みでの合併を望む意見を合わせて80%以上。
そしてこの間の1市3町の合併の賛否を問う住民投票では、賛成が64%と、少なくなっている。これが1市1町となったら、さらに変わる可能性はある。
・前回の1市3町の合併では、すくなくとも合併して新しい町を、住民と一緒につくりあげていく、という理念がうたわれていた。市長は、「合併は行政と議会、市民が一体になって取り組まなければならない大事業」と言ったが、それなら、枠組みが変わった合併に対する市民尾賛否を問うべき。それをしないというのは、スタートからボタンの掛け違いになってしまう。
・市民の付託を受けた議員が決定するのだから、それが民意の尊重というが、春日部市では、議員の80%が賛成した1市3町の合併でも、市民の賛成は64%。住民投票で合併反対票が多かった他の例でも、議員は合併支持が多かった。このことを考えても、合併のような大きな、将来に的に長きにわたる問題は、議会が民意を反映するとは言えないはず。
以上をふまえて意意思確認の時期、方法は、どこでどのようにして協議するのか、明らかにしてほしい」
なんらかの形で、全員協議会に意思確認の方法を提示する確約をとりました。
それにつけても、理解に苦しむのは、合併に疑問を持たない議員の言動です(質議せずに、他の議員の発言を野次る、不規則発言)。
☆財政的にやっていけないんだよ!
★財政的に厳しくなったのは、行政のやりかたのまずさ、それを許してきた議会の責任、という市民の厳しい声が、あなたには聞こえないのでしょうか?
☆市民の付託を受けているという責任感がないんだろう!
★責任感があるからこそ、行政のいうことをなんでも受け入れるわけにはいかない、是々非々を真剣に考えるべきでは。
それにしても、市長が「国からのお金は減らされる、一方義務的経費は増える、これではやっていけない」とあまりにくり返すので、
「義務的経費は削れない、だから、財政的に厳しくなると、市民サービスを低くしなければいけない、というのはおかしい。義務的経費の中の扶助費は削れなくても、人件費、公債費などは自治体の権限で減らすことは可能なはず」と質問しました。
これに対して、担当参事は、「そうなると、職員給与の削減や議員の人数を減らしたり報酬削減したり、三役のうちの助役や収入役の廃止などを考えざるを得なくなる」と答弁。
まさに、そのような身を削る努力をすべき、という市民の声は、役所には届いていないのでしょうか。民間では、義務的経費を固定費としてとらえてはいけない、というのが、もう常識なのです。

国体炬火リレー、春日部駅エレベーター設置
(10月19日)
昨日は、23日からはじまる国体の、炬火リレーを春日部市で迎え、宮代町にバトンタッチするための式典に参加。
さまざまな人がトーチを受け継いで、熊谷市で一つの火にまとまるとのこと。
昨日は久しぶりの秋晴れでしたが、台風の接近が伝えられています。無事、開会式までリレーできますように。
春日部駅のエレベーター設置工事が完了し、また、東武野田線の東岩槻から春日部までの複線化が完了しました。本日は、その記念式典があり、参加。
エレベーターもうれしいのですが、これで大宮と春日部の間は複線になり、春日部始発、春日部行きの電車が増発されるのはうれしいことです。


文化の祭典・NPO「かすかべ長屋」
(10月17日)
朝一番で、「文化の祭典」に。本当は、午後、私が会員になっている(実は、ほとんど練習に出られない状態)の和太鼓の演奏があり、私の好きな「八丈太鼓」を本場バージョンでやるというので、是非見たかったのですが、午後は「長屋」の定例会があるので、オープニングに。
今年は「日本列島北から南」という趣向で、オープニングは北海道の「ソーラン節」。春日太鼓会長の勇壮な大太鼓の打ち込みではじまり、民謡、箏曲、「ヤーレンソーラン」、モダンバレーバージョンと、さまざまなスタイルのソーラン節が披露されました。
ソーラン節にしても、阿波踊りにしても、新しい感覚で、若い人の心を捕らえていますが、子どもたちかご高齢の方までが、一緒に作り上げた舞台はなかなかいいものでした。
展示も玄人裸足の作品が並び、日頃楽しく活動されているサークルが、さぞかしたくさんあるのだろうな、とちょっぴりうらやましい気分でした。
午後の定例会は、今後の活動について。
NPOを立ち上げようとしたときから、やりたいことはたくさんあります。
しかし、何と言っても資金を人が要ります。今は自分達でできることからはじめ、コツコツと活動を積み重ねていくしかありません。
12月はなにかと気ぜわしくなるため、11日14(日)にフリーマーケット、28日(日)第2回めのシンポジウムと、ちょっと欲張っていますが、二つのイベントを行います。
市民不在で合併を進めたことによって起こる、不信感、無力感の責任をとれますか? (10月16日)
今日の新聞でお読みになったことと思いますが、春日部市と庄和町は1市1町の合併協議を進めることを決めました。
昨日の午前中、ファックスが届き、20日に合併に関して「全員協議会」を開催する旨告げられ、半ば覚悟はしていたのですが、まさか全員協議会にはかる前に、記者会見で発表してしまうとは。
記者発表の内容をみますと、「議会の大方の議員の同意を得られたから」とのことです。
合併担当に、「大方の議員の意思確認は、どのようにしたのですか」と問い合わせたところ、「1市2町の合併推進に賛同した議員に確認した」とのこと。
「一堂に介して、確認しのですか」と尋ねた所、「だと思う」という曖昧な答弁です。
20日の全員協議会では、是非この点を質すつもりです。議員一人一人に個別に尋ねたとすれば、問題です。こんな大きな問題を、根回し、水面下で決してしまおうというのは、民主的な手続きを全く無視しています。
. 庄和町では、発表前に各会派ごとに説明したそうです。
問題はたくさんありますが、大きくは三つ。
一つは大きく枠組みが変わったのに、住民意思確認を、アンケート調査たりとも行わない方針だということ。あくまで、7月11日の住民投票で、合併の支持は得られている、という理屈を押し通そうとしています。
春日部市では、合併の枠組みに関する意識調査は、まだ岩槻を含む2市3町の合併が模索されていた、平成14年11月に行ったものが唯一です。
結果を見ますと、「2市3町の合併は理解できる」が75.8%、「2市3町よりも大きな合併を進める必要がある」が12.5%と合わせて88.3%、「2市3町より小さな合併」を求めたのはわずか7.6%です。
岩槻に拒否され、宮代町に拒否され、最後に杉戸町にも拒否されてやむなく1市1町しか残らなくなった段階で、なお、合併を進める意義をきちんと説明し、市民の意思をとうのが筋ではないでしょうか。
問題点の二つ目。
「当面は合意の得られた1市1町で合併協議を進めて、宮代町で現在起こっている、1市3の合併復活の動きをみながら、1市3町の合併を視野に入れる」としている点です。
仮にもし、1市1町の合併協議が進んだ段階で、宮代町で1市3町の合併を復活すべし、となった場合、それまでの合併協議の費用や労力はどうなるのでしょう。
また、もし、宮代で1市3町の合併復活の署名が住民の過半数野賛同を得られなかったとしたら、1市1m地で合併しておき、しかるべき直に、宮代町、杉戸町との合併を模索する、としているようですが、合併は一時期混乱を招き、多大なエネルギーを要する大事業のはず。そんなに何度も、合併をくり返してよいのでしょうか。
最後に、新聞報道によると、三枝市町と石原町長は、「1市3町合併復活」の署名活動を行っている事務局を訪れ、激励したそうですが、仮にも民主的な手続きで行われた住民投票の結果を尊重しない、という問題の多い運動を支持すると言うのは、自治体の長としてあるまじき行動だという思いはないのでしょうか。
「私が(合併後のことは?)責任をとる」とおっしゃったそうですが、このように市民不在のままで強引に合併をすすめることによって起こる、市民の無力感、「市民参加とか市民が主役といっても、結局行政が思いのママに進めるのなら、何を言ってムダ」とい思いが拡大するであろう、その大きなマイナス点の責任を、どうおとりになるおつもりですか?

人と人のつながりを育てるためには
(10月13日)
春日部市と庄和町が、杉戸町に申し入れていた、1市2町の合併を進める申し入れは、拒否されました。
これから春日部市と庄和町、1市1町の合併を推進するのか、あるいは一度否決された、宮代町を含む1市3町の合併推進をはかるのか、まだまだ予断を許さない状況が続きます。
それにしても、これだけ東部地域の合併が、住民投票でことごとくこわれているということは、個別の事情もあるでしょうが、住民の思いとは遠いところで、官主導で進めてきた合併に無理があったと考えても良いのではないかと思うのですが…。
夜、地区の班会議がありました。私の属する谷中自治会の中町3班では、最近引っ越してきた方七所帯のうち、小中学生をお持ちの家庭が5世帯。この地域も活気がうまれることでしょう。
それにしても、この界隈では、住宅の新築が目につき、しかも移り住んででくるのは、小さいお子さんを含む若い世代が多いようです。武里にし小学校の受け入れは大丈夫か気になる所です。
地域の会合は、顔を見知った人どおししなので、当番や役員の問題も、それぞれの事情を考慮しつつ、スムーズに運ばれます。
こんな地域のつながりが大事だと、つくづく思います。
ささやかなことからのスタート。
ここ数日、マスコミで取り上げられているのは、インターネットを通して知り合った若い世代の集団自殺。その中の一人が投げかけた言葉。
「生きていて、楽しい事、ありますか?」
自らの命を断った人たちを断罪する権利はありませんし、思いを推し量る事もできませんが、「楽しい事は、自分で見つけたり、作り上げたりしないとね」とつぶやいている自分がいます。
そして、インターネットでつながるのではなく、日々顔をあわせる人とのつながりをつくり得なかった事を、無念だと思います。
相次ぐ集団自殺、そして、なんでこんな理由で、と思う、集団暴行や殺人。ふと「ハメルーンの笛吹き」を思ってしまいます。
何を大事にしなければいけないのか、本気で、みんなが考える時代ではないかと…。

国や市の借金の保証人になった覚えはないのですが
(10月12日)
視察から帰って以来、9月議会の報告をまとめようとしているのですが、決算の報告に手こずっています。
分かりにくい自治体の会計、なんとか分かりやすい形にしようと思い、四苦八苦してます。
一つには、県内の他市の状況との比較から考えたいと思ったのですが、10月段階で決算をアップしている自治体はないようです。県の市町村の決算統計も15年度がまとまるのは12月ころになりそうです。
そこで方向転換すればいいのですが、さまざまな統計に見いているうちに、さまざまなことを考え、つい時間がたってしまいます。
性格というものは治らないものだと、つくづく思います。子どものころ、試験前の勉強中、調べものをしながら、ついつい自分の興味の湧いた事に熱中して、時間がたりなくなって慌てた日々…。しかし、そんな脱線も、身についている、と思うのですが、これは自己弁護でしょうか。
ふだんなかなか、小説を読む時間がとれないので、視察の道中、移動の車中で幸田真音の「日本国債」を読みました。
推理小説なので、あまり種明かしはできませんが、筋が展開するうち、安易に国債発行して、財政のつじつ合わせようとする政府に怒りを感じた、証券会社の国債担当のディーラーたちが行動を起こそうとするとこ共感を覚えました。
毎月2兆円もの国債が発行されている現実、それ以上に、60年ものという国債のあることに、空恐ろしさを感じました。今オギャ−と生まれた赤ちゃんが60歳になるまで返し続けなければいけない借金とは!
それ以上に、よく取材された小説の隅々まで、単に借金だけではない、国債依存の恐ろしさを感じました。
利幅は薄いとは言え、堅実だと思って国民も買う国債ですが、やはり、売買の対象になると、リスクは伴います。それ以上に、様々な思惑で値を釣り上げたり下げたりする操作が行われると、一体どうなるのか。
「国が巨額借金をしても倒産するこがないのは?」という質問に、「国民の個人資産をあわせると、借金を遥かに上回る、1000兆円以上になるから」とこともなげに説明してくれた人がいます。
庶民が借金するときは、担保か保証人が必要です。担保がない国や自治体の借金は、つまりは、国民・市民が保障人?
そんな承諾をした覚えはありません。どうか借金にたよらず、ますは、国民が汗水たらして納めた税金でまかなう努力をしてください。

地域の元気を味わった一日
(10月10日)
朝から、台風一過の秋晴れ、といえない、どんよりした天気。今日は武里地区の運動会です。
昨年は、朝は土砂降り、しかししだいに回復するというので、みんな泥まみれになって、グラウンドの水をかき出す作業からはじめた運動会でした。 今日は、朝6時から役員さんがグラウンドの整備をして下さったお陰で、時間通りのスタートです。
11の地区がそれぞれ、勝負を競いあう合間に、自由参加の種目もあり、真剣さと和気あいあいさがほどよくミックスされ、武里地区が一丸となる1日。
これだけの運動会を運営する、住民パワーに安堵を覚えます。
中間でちょっと失礼し、大沼の運動公園で行われている学童まつりへ。
18の小学校ごとに公設の放課後児童クラブとしておかれるようになっても、自主運営していたころと同じように、手作り遊び、昔の遊びと、遊びのメニューが豊富です。
健康福祉部長も、真剣になって子どもと五目並べをしていましたが、久しぶりで勘が鈍ったのか、負けてしまいました。
私は、藁細工のリースつくりに挑戦。縄ないが結構むずかしく、苦心しました。
男女共同参画室の調査によると、女性が働く割合いの高い地域では、一人の女性が出産する子どもの数が多いそうです。
女性の社会参加が、少子化の原因のように喧伝されていますが、その逆の様ですね。
女性が働くことが、実は、地域のつながりの中での子育てを体験することになり、時間的には大変だけれど、精神的には子育てを楽しむ事ができるのではないか、と私自身の体験からも、そう思うのですが、詳しい分析の発表が待たれます。

「八ツ場ダム」建設費の県負担金に対する監査請求却下に
(10月9日)
視察から帰ると、県庁から書面で、監査請求却下の知らせが届いていました。
理由は、「県の支出を不適、とする理由に根拠無し」というもの。
あくまでも、水需要予測も、洪水を予想する基本高水も、国土交通省が判断の権限をもっていて、県にはその権限はないのだから、監査請求は不適、ということです。
三位一体の改革、地方分権といわながら、県民の請求に対し、このような返事しか出せないのでは…。
お隣の千葉県では、きちんと意見陳述の機会を設けたというのに、それもなしというのは!
本日、日本に上陸する9番目の台風、22号が関東を直撃。かつてないほど大規模というので、心構えをしていたのに、埼玉は案外あっけなく通り過ぎていきました。
それにしてもひどい雨。雨が上がった夜9時、犬の散歩をしながら、近くの安之堀川の岸を歩きましたが、後少しで川の水が溢れそうな勢いでした。
また、全国各地で亡くなられた方を含む甚大な被害が出た様です。心から御悔やみ申し上げると共に、自然の猛威だけはあなどらず、人知の及ばぬ事があることを肝に銘ずるべきだと、改めて思います。
以前テレビで、暴れ川の治水に現代の波消しブロックのようなものを使った、武田信玄の治水事業を見た事があります。無闇矢鱈にコンクリートのダムをつくって自然破壊するのでは無く、自然とうまくつきあう治水が、科学文明の発達した現代に、できないわけはないと思うのですが…。

「市民が主役」の実践から学んできました
(10月8日)
総務委員会の視察研修は、茨木市の「男女共生センター ローズWAN」、豊田市の「市民活動センター」、豊橋市の税金の徴収体制についての3カ所を回ってきました。
●243人の有償ボランティアに支えられる、男女共生センター
茨木市の「男女共生センター」の一番の特徴は、登録した有償ボランティアによって運営されている、ということでした。
地上5階、地下2階の「単独館」である「ローズWAN」。1階のインフォ−メーションフロアには、図書室やインターネットに接続するパソコン、ラウンジのほか、「ファミリーサポートセンター」も。
2階は交流サロンや印刷室、一時保育室、相談コーナー等、3階は和室や調理室、4階、5階は会議室や研修室、地下2階は180人収容できる椅子席のホール、地下1階はカルチャールームとして使える板ばりの小ホールですが、地下2階の催し物に、子連れで参加した人が観覧できるファミリールームが設置されているのはなるほど、と思いました。
これだけの館の運営にあたっているのは、市の職員5人と、相談員や舞台の機材を扱ったりする臨時職員8人、そしてそれを補佐するのが、前述の市民公募による有償ボランティア、というわけです。
特筆すべきは、このボランティア、応募者全員を採用しているとのこと。その後、きめ細かい研修を重ね、ここのボランティアの活動を経て、新たに就職したり、キャリアを積むために学び直したりする人も生まれているとのこと。
ボランティアさんの年令は10代から70代と幅広く、男性も12〜13%とのことです。
大きな館なのに、稼働率は81%、様々なテーマで行われている講座の参加者が延べで1万2千人を超えている、というのもうなずけます。
まさに市民力を見せてもらいました。

●ちょっとひと休み
1日目の宿泊は、京都駅裏のビジネスホテルです。
夕食まで小一時間あったので、ぶらりと竹田街道から札の辻、9条河原町と歩いてきました。
京都ではじめて就職した出版社のセールスで、この界隈の小さな町工場を回ったのは、もう40数年前のこと。昔の街道筋の面影を残していた竹田街道もすっかり様変わりしていましたが、一筋中に入って小路を回ると、竹の格子、コールタールの塗られた昔ながらの木造の長屋が健在でした。
ただ、住んでいらっしゃるのは、高齢者の方が多いように見受けられました。
京都駅の8条口近く、1階が特別養護老人ホーム、上層階が市営住宅になっている建物がありました。立地から見て、廃校利用と思われました。町中にこのような施設があるのは、とてもうらやましいと思いました。
きっと、京都の駅裏でずっと住み続けた方々が、その地を離れずに暮らせるホームなのだろうな、そしてちょっと目を転ずると幼子が遊んでいたりするホームなのだろうなと、家々の明かりが点る市営住宅を見上げながら、勝手に想像しました。
翌日は、朝一番に朝食をとり、泉涌寺と東福寺界隈を歩いて、JR荷一駅乗って京都駅へ。ごめんなさい、ここまで自由行動です。
早朝の観光客のいない京都の寺院は清々しく、改めて、日本の木造建築の凄さ、庭園の見事さの雰囲気だけ、ちょっぴり味わわせていただきました。
泉涌寺の裏手に、宿坊になっている悲田院があります。そこからは京都の市街地が一望できるのですが、やはり40年の歳月を感じさせるほど、甍の屋根は手前のごく一部、あとは京都の街もビルが林立する光景が広がっていました。
泉涌寺さんの幼稚園を取材させてもらったのも、もう40年前のこと。まだ30代だった御住職も、すでに大僧正となられていることでしょう。
視察でよその街を訪れたとき、ちょっと自由時間があると、町中を歩きます。公式の説明でなく、生きた街のにおいや雰囲気に触れる事ができるのも、一つの収穫です。
今回は、古都京都、春日部とはスケールがちがいますが…。それにちょっとセンチメンタルジャ−ニ−も含まれてましたが。
●本物の凄さ、というしかない豊田市
2日目の視察は、豊田市の「市民活動センター」です。駅前の再開発ビル。デパートが入っているそのビルのワンフロアーが「市民活動センター」となっていました。
ここのセンターの設立の理念は「いつまでもこの街に住み続けたい」と思う街づくりのために「地域社会を原点にしたお互いに心を通わせながら支えあえるまちづくり」を、進めるために「市民の自主的名活動を尊重して主体性を十分発揮できる環境を整備して」、「行政と企業、市民が良好なパートナーシップを確立する」というものです。
職員も専任9人、NPO相談員2人の11人体制。登録団体は、すべて施設を無料で利用できます。登録団体も参加する運営協議会を設けて、あくまでも市民ニーズに添った運営をはかっているとのこと。
設立の助成金制度を設けたり、市民団体のスキルアップをはかろうという意欲が満ち満ちているセンターでした。
説明にあたった若い職員の「まず、行政の意識改革がポイント」というのがうなずけました。
「ローズWAN」もこのセンターも、夜10時までの開館でした。
引き続き、駅の反対側にある再開発ビルの一画にある、市の施設も見学させていただきました。
9階建てのビルの4階から7階までが図書館、8階が能楽堂、そして9階がコンサートホールです。
トヨタ自動車の城下町、トヨタの法人税だけで年間800億以上、自主財源がほぼ1、000億円近い豊田市のこと、立派な能楽堂があっても不思議はありません。
コンサートホールには3億5千万円というパイプオルガンがありました。
ちょうど、嘱託のオルガニストがオルガンの調整作業中で、バッハの「トッカータとフーガ」を演奏して下さいましたが、ホールの音響の見事さに、鳥肌がたつほど感動的でした。
このオルガンを使って市民対象のオルガン教室も行われているとのこと。自主財源の豊かな市ならではの、市民への還元でしょう。
能楽堂も逢わせて、本物を持てる凄さを味わわせてもらいました。
パイプオルガンの説明を受けているときに、ちょっとだけ、ひくというより、あこがれのパイプオルガンのキイを押させてもらいました。
しかし、想像以上にものすごく力のいる楽器でした。

●職員がやる気を持って、地道にやるしかない収納率アップ
3日目の早朝、圧倒された豊田市を後に、豊橋市へ。
ここも春日部市にくらべると自主財源820億円弱(春日部市は255億円)という市です。
ここで学びたかったのは、市税収納率92%(春日部市は84.5%)。とくに滞納繰り越し分の市税収納率が24.4%(春日部市は10.8%)というのが鍵になっています。
ここでは「やる気のある職員の配置」ということと、「収納率向上対策委員会」では「直接収納に当たる現課の職員の意見を取り入れる」ことがポイントということでした。
参考になったのは「督促状発送前の一斉電話催告」でした。一通の督促状よりも、やはり、電話による直接の対話が、決め手になっているようです。
というわけで、3市3様の視察でしたが、「行政の意識改革」にそれぞれ真剣に取り組んでいる、という印象をもちました。
この視察の成果を、今後の活動に生かせるようにします。
合併問題は、渾沌としてきました
(10月5日)
昨日、宮代町と杉戸町で、両町の合併協議会の設置を求める住民発議を求めて、協議会を設置するかどうかを審議する、臨時議会が開かれました。
興味深いことに、「住民意向調査」の結果は、2町の合併より、庄和町・春日部市との1市2町の合併に賛成する票が上回った杉戸町で、協議会設置は賛成14票、反対8票で可決されました。
ところが、宮代町では9対10の僅差で否決。反対票には、しばらくは合併問題は静観し、町単独で町政運営する、と明言した榊原町長の支持票だけでなく、否決した1市3町の合併を復活させようという動きに呼応する票も入っていたとのこと。
よその町のことなのですが、これって、とっても変だと思います。一度住民投票で否決されたことを、2カ月でひっくり返そうというのは、真剣に賛否を考え、投票した人たちの意思を、全く無視していると思うのですが…。
しかも、表向きは商工会が音頭をとってはじめた、1市3町の合併協議会の設置を求める署名ですが、国会議員や、他市も含む議員が必死で署名集めをしているに至っては、民主主義をどう考えているのか、聞いてみたくなります。
「人海戦術で、戸別で署名集めに回ってるから、義理で断りきれない人もいるみたい」と宮代町の友人があきれていました。
宮代町の皆さんの見識に期待するばかりです。
一方、住民投票以来、合併協議会の解散を宣言していなかった久喜の市長ですが、同じく4日、全員協議会で「解散し、当面は久喜市単独で」と表明したとのこと。
幸手・久喜・鷲宮・栗橋、それに杉戸町あたりで、ゆっくり合併の枠組みも含めて、ガラガラポンで考え直す、という選択もありかと思ったりします。
では、春日部市は…。少なくとも、一度NOを表明した宮代町の住民意向を尊重しない態度は慎むべきでしょう。
明日から、総務委員会の視察です。
合併問題でやりあった、政策部や財政部と一緒の視察、胃がきりきりしてくる思いですが、しかし、市民と協働を実現している先進市の事例を共に学ぶ事で、住民自治について、じっくり考える機会になると、期待しています。
帰ったら、また、御報告させていただきます。

今を戦前にしないために
(10月2日)
18回目の「ぴーすううぉーく」。あいにくの冷たい雨で、楽器も鳴らすことができず、今日は、春日部駅の西口と東口で、マイクで私たちの考えている事を訴えながら、用意したチラシを配りました。
今月のテーマは、「なぜ日本は国連の常任理事国入をめざすのか」という問いかけです。
小泉首相は、「日本はアフガンで後方支援をし、また、イラクに自衛隊を派遣したのだから、常任理事国入りするのに十分な国際貢献を果たしている」と言っています。
しかし、そのイラクへの攻撃は、国連のアナン事務総長に「国際法違反」ときっぱり断定されています。
アメリカのパウエル国務長官さえ、「イラクに大量破壊兵器がある、といいう情報は誤りだった」と認めています。
過った情報によって、というよりは何が何でも武力攻撃の口実をつくって、イラクの人たちの命を奪い、生活を破壊した国が主導する「復興支援」に協力することが、果たして真の国際貢献なのか?
「常任理事国入りすると、いざというときは軍隊を派遣しなければならなくなるから、憲法9条の改定が必要」という声も聞こえてきます。
平和憲法を持つ日本の役割は、戦後世界中の人が、国連に期待した、「戦争によらないで国際紛争を解決するための機関」として力をもった組織にすることではないでしょうか。そのことが、今の「常任理事国」の仲間入りすることでできるとは思えないのです。
雨の中、荷物と傘を持つ人たちは、なかなかビラを受け取ってくれないだろうという予想に反して、案外手を出してくれました。最近嬉しいのは、若い方が結構、受け取ってくれるようになってきていることです。
最近、終ったあと、感想を話し合う時間を持つようにしています。
若いT君の「若者の中は、第二次世界大戦までの軍隊は、確かに悪い軍隊だった。しかし、自国を守るための軍隊は必要で、それはよい軍隊と考え人が多い」発言。私もよく、「軍隊がなければ、他国に侵略されたとき、どうやって国を守るのか」とよく問われます。
しかし、岡山で空襲を体験した70代のIさんは、「戦争にはいい戦争も悪い戦争もないのよ。自分を守るためには、人を殺さなくちゃいけなくなる、それが戦争なのだから」とズバリ、本質をついた一言。
戦争は、人間を限り無く非人間的なものにしてしまうものだから、私たちはできるだけ、「非戦」もしくは「否戦」を唱え、今を再び戦前にしないよう、思いを同じくする人たちをつないでいきたいと思っています。
越谷から毎回参加している40代のMさんが言われるように、「着々と、戦争のできる国にしようとする動きが進んでいる」と感じる今、これからも毎月1回、「ぴーすうぉーく」でメッセージを伝え続けるとともに講演会や写真展、ビデオ鑑賞なども企画しながら、「平和を守るためにしなければならないこと一人でもできること」は何か、一緒に考えていきたいと、改めて思いました。

みせかけの団結はこわい
(10月1日)
上田知事が「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を、中・高一貫校に採用するのでは、というニュースが流れました。上田知事の見解では、「今までの歴史教科書は、自虐的な歴史観に立っている。『つくる会』の教科書は、日本の伝統・文化も含めて、ちがう角度からの見方をしている点が評価できる」ということらしいのです。
「日の丸・君が代」問題でも、東京都に続いて強い態度に臨む姿勢を見せ、今度は中・高一貫校として生まれ変わる「都立白鴎高校」で「つくる会」の教科書を採用する、という石原都知事の方針を追うように…。さすが、東京都の石原知事、神奈川の松沢知事と手を組んで、首都圏連合をつくろうという上田知事らしい、一連の動きです。
上田知事の応援団をしていた若者が、「南京大虐殺は、史実によらないデッチ上げ」である、といっていました。
日本が第二次世界大戦で行った行為を反省するのは、「自虐的だ」とするものです。
とても不思議な気がしていました。なぜ? まちがったことを反省するのは当たり前のことだし、それで愛国心がなくなったりするわけではないでしょう。むしろ、そういった当然のことをできることを誇りに思うべきだと思うのですが…。
その矢先、先日の「日朝実務者会議」についての若者の感想に触れて、符丁があいました。
つまり、そういう若者は、「拉致問題」を「もっと重要な課題がある」といなした北朝鮮の全権大使を責めていました。もし彼がその場で交渉にあたっているなら、それは納得がいきます。しかし、私たちがまず、責任を追及しなければ行けないのは、そんなふうにいなされて帰ってきた、日本側の責任者でしょう。
仲間内を批判せず、外敵をつくることによって一致団結をはかる、これがどんな悲劇を生んできたのか、今こそ、真剣に考えなければいけないと、ちょっと恐くなりました。
子どもたちの イジメも、特定の友だちをイジメの対象にすることによって、グループの和を保とうとしたり、結束を強くしようとしたりします。
ちがう意見を戦わせたり、お互いに批判しあったりして切磋琢磨する、そこから本当の友情などの人間関係がうまれるし、尊敬しあったりできる、そんな基本的なことを、もっともっと大事にしたいものです。
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