●2004年11月

12月議会・一般質問の日程が決まりました
(11月29日)
本日は、議案の上程と説明がありました。
今議会の議案の大半は、一般会計並びに特別会計、企業会計の補正予算、しかもほとんどは、人事異動に伴う人件費の補正か、次年度分の事業のうち、入札等を今年度中に行わなければならないものについての債務負担行為です。
そのほかは、看護学院が、市立病院付属から、市立の専門学校に編成替えになったことによる、特別会計条例案。それ以外は、法改正に伴う条例改正案です。
主な日程は次の通りです。
●12月1日(水) 議案に対する質疑。
●12月3日(金)各常任委員会、議案並びに請願の質疑、討論、採決
●12月7日(火)一般質問(飯田、岡村、秋山、石倉、石川勝也、山崎、蛭間の各議員)
●12月8日 (水)一般質問(阿部、河井、利根川、白土、新部、内田、栗原の各議員)
●12月10日(金) 一般質問(渋田、大山、片山、村松、武、中川の各議員)
●12月14日(火) 一般質問(並木、山口、栄、卯月、五十嵐、松本の各議員)
●12月16日(木)各常任委員長報告とそれに対する質疑、各議案並びに請願に対する討論、採決、その後、議員提出議案があれば、上程、質疑、討論、採決
私は、
1.介護保険制度の見直しについて
2.春日部駅エレベーター設置後の状況について
3.市町村合併について
の3点について質問します。ご意見のある方は、是非、お聞かせください。

宣伝力不足を反省したシンポジウム
(11月28日)
「かすかべ長屋」の連続シンポジウム、第2回が行われました。
今回はわざわざ幸手市から倫理法人会の方、そして緑小学校「ふれあいサロン」の代表が来てくださったのに、宣伝力不足と、「遊学フェスティバル」が重なったりしたため、前回の半分ほどの参加者で、もったいないことをしたと反省。
倫理法人会は、「利益の追求だけを目的とせず、プロセスを大切にしたい」、そのプロセスの基本に「倫理」をおいている会です。
「倫理」というと敬遠されそうですが、お話しは一々うなずけることでした。
「ふれあいサロン」は、「地域で子ども達を見守るために、先ず、子どもたちと仲良くなろう」ということがきっかけで、週2回、30分休みに子ども達と昔ながらの遊びを教えたり、生け花や将棋など、ご自分の得意なことを教えたりする活動を続けています。
代表の関根さんのお話しの中で、「集まっている大人が、自分たちが楽しんでいる」、「ご高齢の方がはりきって身だしなみを整えたり、おしゃれを楽しまれるようになった」ということが印象に残りました。
ご高齢の方に、「何かをしてあげる」ことだけでなく、「何かをして頂く」ということの大切さを教えて頂き、今後の長屋の活動の大きなヒントを頂きました。
なかなか歩みののろい「長屋」ですが、一歩ずつ前進したいものです。

春日部の水と緑のネットワークをどうつくるのか
(11月27日)
朝、「春日部の川クリーン会」の川清掃に参加。といっても、少々遅れたところ、もう、早くから参加したメンバーが、自転車やタイヤなどを引き揚げていて、私は運んだだけ。
一段落したところで、会長の佐藤さんから、幕張メッセで行われたフェアで、ほとんど高低差のない川の浄化に、改修した空き瓶を砕いたものを利用している取り組みの紹介がありました。
春日部はもともと湿地帯が多く、川も高低差がほとんど無く、農業用水を落として水量が激減すると流れが止まり、そこに生活雑排水が流れ込むため、川の浄化は難問中の難問です。
都市計画マスタープランにある「水と緑のネットワーク」をつくっていくのは、口でいうほどたやすいことではありませんが、何とか知恵を集めて一歩ずつ前進させたいものだと思います。
その前に、川にゴミを捨てる、これをなんとか減らしたいものです。

人と人が集うこと、力を合わせることの魅力
(11月25日)
夜、庄和町長選挙のご苦労さん会がありました。まだ半月しかたっていないのに、選挙期間中ご一緒した方々と顔を合わせるのは、ずいぶんなつかしい気がしました。
お一人お一人が自己紹介していた中で、「この選挙で初めて選挙というものに関わった」、「小島さんがやると言ったから応援した」という方が多かったのが印象的で、素人の手作りに近い、お金をかけない選挙を達成できたすがすがしさが、負けた残念な思いと同じくらい、感じられました。
私自身も、また、たくさんの新たなお知り合いの輪、そして思いがけなく共通の知人がいたなどの発見があり、この選挙にかかわったことで、財産が増えたように思います。
何かを為すということは、こういう人の輪があってこそ、と思います。
午後は、「かすかべ長屋」の定例会「五日会」、ここでも活動を広げるため、まず人の輪をどう広げていくかが課題です。
そういえば、最近、「風のたより」や「ホームページ」などの活字でなく、顔を突き合わせていろんな話を聞きたい、というご意見を頂戴しました。
最近、内々の「参加する会」以外、議会報告をしていないことを反省。
お一人でも、何人でも、話を聞きたいというご希望があれば出向きますので、お声をかけてください。また、1月には、議会報告会を是非企画したいと考えています。よろしく。
最近、子どもが被害者になったり、若者が加害者になったりという、傷ましい事件が続きました。
被害者となられた方々のご冥福をお祈りします。
原因は複雑でさまざまでしょうが、人と人が力を合わせ、助け合っていくということ、そういった地域の繋がりで、子どもたちを育て合い、老いを看取り合うこと、「長屋」はそんなネットワークをつくりたいと考えています。
そのための連続シンポジウムを28日の日曜日、午後2時から教育センターで行います。是非、ご参加ください。

「匿名性」のはらむ危険性
(11月24日)
ここ1カ月、「南京大虐殺があったとするなら、その根拠を示せ」というメールが相次いでいます。10月1日のこの欄に、「『南京大虐殺は史実に基かないでっち挙げ』と主張する若者たち」、と書いたことがその理由らしいのです。
メールアドレスを書いてくださっている方には返事を差し上げていますが、匿名の方には、連絡を差し上げられません。
このwebや「風のたより」に対するご意見も同様です。
共感のメールやFAXならともかく、匿名性の持つ一方的な中傷、非難ほど、めげるものはありません。私は、意見の違う人同士ほど、話し合うことが大切だと思っています。それだけに、批判的なご意見ほど、連絡先を記していただきたい、と切に願うばかりです。
「南京大虐殺」について言うなら、何が真実だったのか、まだ、確信をもてる資料には巡り会っていません。そういう意味で、鈴木明氏の「南京大虐殺のまぼろし」は労作だと思いますし、できれば、あの著を超える資料に出逢いたいと言うのが率直な思いです。
おぼろげながら真実だと思えるのは、中国大陸の激戦の中で、多数の民間人を殺したという事件はあっただろうし、南京戦で多数の捕虜を殺害したことも、かなり事実に近いだろうということです。
この問題について、これでくくってしまうと誤解を受けそうですが、従軍慰安婦の問題もしかり、問題は、戦後自らの戦争責任をきちんと追及しなかった点にあるのだろうと考えています。
ナチスの犯罪を徹底的に追及したドイツと日本の違い、それについて考えたいのです。
前にも言いましたが、過去の過ちを反省することは、決して自虐的歴史観ではなく、逆に、自らの国に誇りを持つために必要なことなのではないかと思いますが…。
2チャンネルの書き込みしかり、面と向かって、あるいは自らを明らかにしないで、一方的に「匿名」で批判、非難する風潮に、恐さを感じるこのごろです。
ところで、メーリングリストで流れてきた情報です。
「自衛隊が派遣されている、イラク南部サマワの治安情勢などについて、外務省と防衛庁の幹部から説明を受けた、自民党の加藤紘一、古賀誠両元幹事長、亀井静香元政調会長がsの内容に強く反発した」、という報道が流れました。この3氏は、12月14日で期限切れとなるイラクへの自衛隊
派遣の延長について慎重に対処するよう小泉純一郎首相に申し入れもしています。
しかし、派遣延長を示唆している小泉首相、その自民党が、自衛隊派遣延長問題について、アンケート調査をしています。党員でなくても、アンケートに答えることができます。関心の有る方は、下記にリンクしてみてください。
https://youth.jimin.or.jp/net_ank/index.html

自然との共生について考えた「環境フェア」
(11月23日)
大沼体育館で開かれた、環境フェアと農業祭に参加しました。
「生態系保護協会春日部支部」、「春日部の川クリーン会」、「牛島小学校ワンダーランド」、「生活クラブ生協」、「彩の国環境大学」、そして今日は出展はありませんでしたが、「緑の地球クラブ」etc.
春日部の中にも、さまざまな環境問題に取り組んでいる団体があります。
それぞれのブースで顔見知りの方と環境について語り合いました。
ちょうど今日の朝日新聞の朝刊に、早野透さんの「日本の山が腐っている!」というコラムが掲載されたばかり。今年の酷暑、10個もの台風の上陸、大洪水、熊の出没、そして大地震、異常気象について、もっともっと考えなければいけない時代、身近の、住んでいる地域で何ができるのか、考えさせてくれる半日でした。
農業祭の方は、どれも見事な、春日部産の野菜がずらりと並び、2時からの即売の抽選券に、長〜い行列ができていました。
その後、「風のたより」の配布。合間合間の仕事なので、なかなか終わりません。遅くなってごめんなさい。でも立ち寄った先々で、いろいろ皆さんのご意見を伺うのが、とても楽しい仕事です。何とか頑張って、12月議会まで配り終えたいと思っていますので、よろしく。

二兎を追うものは一兎を得ずでは? 市立病院運営委員会
(11月22日)
本日の主な議題は、「病院再整備計画」の検討です。
しかし…。
市立病院の役割を、「中核病院」として、「救急体制の確立」、「高度医療の充実」、「周産期(妊娠22週から出産後7週)医療の充実」、「予防医療」、「地域中核病院」etc.
よほど規模を大きくし、高額な投資をして最先端の医療機器を備えなくては無理な話です。
大体、現在のベッド数350床で、72%強しか稼動していないのですから、ベッド数自体の検討も必要なのに…、いきなり結論が350床は必要、としているのも、納得がいきません。
現在の医療制度の中で「急性期病院」(平均入院日数17日以内)を目指す、という方針を出しているのに、追及されるのは「患者の意思に反して退院を促しているのでは?」という点ばかりなのも、議論が別の方向にいっているような気がします。
そこで、「近隣の民間の医療機関で、どこに力を入れているのか、どんな医療が充実しているのか検討し、それを総合して、市民の健康を守るために足りないものは何か、どこを市立病院が重点的に受け持つべきかを検討すべきでは」、「地域の中核病院というのは、何から何まで市立病院が受け持つというのではなく、医療機関のネットワークの核になり、民間の病院・医院から紹介状のある患者さんを受け入れることと同時に、適切な医療機関を逆紹介する形をとるなど、ソフト面の整備で可能な点もあるはず」、「だとしたら、救急病院、あるいは急性期病院としての要件を満たす200床から議論する方向もあるはず」と質疑しました。
急性期病院となって、退院に不安を感じる患者さんに対しては、何が何でも市立病院に長期入院させるのではなく、自宅近くの医院・病院との連携をはかるとか、あるいは在宅看護の体制を整えるとか、折角の市立病院なのですから、病院だけでなく、健康福祉部との連携で支える方策もあるはずです。
市立病院の役割は何か、もっと議論を深める必要があり。12月下旬に行われる運営委員会で、再度議論することになりました。
ご意見のある方、是非お聞かせください。
気管支喘息のガイドラインが変わり、我が子育てをちょっぴり反省(11月19日)
本日は、朝の新幹線で名古屋へ。
気管支喘息のガイドラインが変わったため、議員になる前に編集した「子どものアレルギーの本」も改定が必要なため、「藤田衛生大学」の先生にご指導旁々取材をするための日帰り出張です。
大きく変わった点は、喘息の定義が、「発作性の呼吸困難を伴う疾患」から、「アレルゲンなどによって引き起こされる、慢性の気道の炎症」に変わったことです。
そのため治療の中心も、発作時以外にも炎症を抑えるためのステロイドの吸入を持続する、ということになります。
ここで悩むのは、それによって、むやみに薬に頼ってしまわないかということです。アレルギー疾患である以上、アレルゲンの除去も大切ですが、それによって、むやみやたらに神経質になることも逆効果、わかりやすく、ていねいなまとめ方が要求されます。
現在30歳になった長男が、「喘息様気管支炎」と言われ、本喘息に移行しないように、と指導されたころは、「鍛錬」が主流でした。
乾布摩擦、小児針、そして冬でも半袖半ズボン…、考えてみるとスパルタな子育てをしてしまったものだと、ちょっぴり反省、です。

イラクへの自衛隊の派遣中止を求める要請書を提出しました
(11月17日)
朝のニュースで、イラク、ファルージャのモスクで逃げ遅れた、武装勢力か民間人か不明のイラク人を、米海軍兵が射殺するニュースが流れました。
これだけでなく、イラクの人が乗る車を止めた米兵が、英語で「車から降りろ」といっているのに、その言葉が通じないため、車から降りなかったイラク人を射殺するなどの悲劇的なニュースが伝わって来ます。
イラク全土で「非常事態宣言」が出されているのに、「自衛隊の派遣されているところが非戦闘地域」とうそぶく総理大臣の姿には、言葉を失ってしまいます。それなら、憲法も法律もいらないではないですか!
連日のように流れてくるメールでは、イラクの状況がさらに深刻さを増していることが伝わってきます。そこで、「虹と緑の500人リスト、関東ブロック」では、以下の、自衛隊の即時撤退を求める要請書を提出してきました。
★自衛隊派遣の中止を求める要請書
イラクの治安は悪化の一途をたどっています。
11月7日、イラク全土へ非常事態宣言が出されました。非常事態宣言は自衛隊が派遣されているサマーワも含まれ、もはや非戦闘地域とはいえない状況です。
サマーワでは自衛隊の撤退を求めてデモが行なわれています。
9日からは米軍によるファルージャ総攻撃が開始されました。多くのイラク市民が巻き添えにされ、米軍が無抵抗のイラク市民を虐殺する様子が報道されています。
ファルージャ在住の医師が「何百も
の遺体が街に横たわっているが、だれも手を出せない。水も食料も電気もなく治療もできない。助けを求めたい。」とテレビ局の電話取材に答えたと報道されています。
米軍に包囲されたイラク市民は水や食料などの助けを受けることもできず、医師らでつくる緊急援助団も支援活動ができない状況だといいます。
もうこれ以上、イラク市民の命も兵士の命も犠牲にするべきではないと私たちは考えます。
アメリカ大統領にファルージャ攻撃の即時停止を求めるべきです。
そして、派遣期限の切れる12月14日前の自衛隊派遣中止の決断を求めます。
イラク市民に平和な暮らしが戻るよう、武力によらない復興支援を日本は行なうべきだと考えます。
2004年11月17日
虹と緑500人リスト関東ブロック

自治体を大きくかえる予感がする「指定管理者制度」
(11月17日)
無所属市民派議員と市民でつくるネットワーク「虹と緑の500人リスト」主催の「院内学習会」に参加しました。今回のテーマは「指定管理者制度」です。
「指定管理者制度」というのは、今まで公共団体、公共的団体(農協や生協、自治会等)の制約を取り払い、民間事業者に管理を委ねることができる、という制度です。
まず、講師の〈財〉地方自治総合研究所の三野靖さんから、「指定管理者制度と自治体行政の責任」と題して、この制度の問題点が提起されました。
介護保険制度のように、実施にあたっては地方自治体が独自の条例を制定して管理者を指定することができます。それだけに、自治体によって格差が生まれることは必至です。
しかし、この制度の目的は、あくまでも「自治体の独自性によって運用することができる」、という規制緩和です。
三野さんに続いて制度の説明をしてくださった総務省の行政課の担当官も、「民間委託することにより、さらに民間のノウハウを活用することにより、最小のコストで住民の満足度を向上させることができ、さらに雇用創出等、経済の活性化を推進するもの」と協調しておられました。
三野さんが言われるように、この制度が上手く機能することによって、とかく「役所の財産のように考えられがちな公共施設を、真の公共の福祉に利する施設ととらえることができる」ことでしょう。
また、役所の職員の役割も大きく変わってくることが考えられます。
そのためには、従来の「業務委託の延長」と行政も議会もとらえないことが肝心、条例を作るときのチェックが大切になってくると、さらこの制度に対する勉強が必要と痛感しました。

今こそ、声を上げてください
(11月16日)
豊野町在住の方から、FAXを頂きました。
1市1町の合併に関して、春日部市が住民意向調査を行わないまま進めることに対して、市民の反対の声が大きいことを指摘しておられます。
また、一度住民投票で1市3町の合併を否決した宮代町の合併運動に、市長や土屋品子代議士が激励に訪れたことを批判し、近隣市町の住民意向を踏みにじる行為をする市長に、果たして市民の意思を尊重する合併推進が行えるのか、危機感を訴えて居られます。
FAXが指摘するように、住民投票での春日部市の反対票は1市3町の枠組みでさえ、3万2,000票余、つまり庄和町の人口に匹敵する数です。果たして人口差が5倍以上の市、町で対等合併が可能なのか、市民の目はそこに向けられています。
FAXのご意見、もっともと拝読しました。だからこそ、今こそ、市民の皆さんに声を上げて頂きたいのです。私も12月議会でがんばるつもりですが、何しろ、議会の80%、24人の議員は1市1町の合併推進という明確な態度を示している現状では、市民の皆さんの声が大きくなることだけが、むやみやたらな推進の歯止めを掛けることができる、有効な手段なのですから。
本日、「議会合併検討協議会」に退会届けを提出しました。「検討」という名称ですが、組織も変えずに、「推進」一本槍で進むことが明確になったからです。

夢をもったリーダーこそ、まちを元気にすると実感
(11月15日)
★今一歩及ばなかった庄和町長選ですが
庄和町の町長選挙は、残念ながら、今一歩及ばず、現職の石原町長が当選、という結果に終わりました。
しかし、選挙を手伝っていて、庄和町を変えたい、という町の皆さんの思いがヒシヒシと伝わってきました。現職が獲得した7,489票に対して、小島さんの得票5,490票がそれを物語っています。
私はこの結果を受けて、春日部と庄和の合併は、今一度、住民意思確認をして進めるべきと思いますが、市長も町長も議会も、信任を得たと突き進むのでしょうか。
11月29日から始まる予定の12 月議会で、改めて合併問題に取りくまなくてはなりません。皆様のご意見、是非、お寄せください。
★コウノトリを守ることは、市民を守ること
本日は、日本生態系協会主催の国際フォーラム、「世界は変わる・日本も変わる…持続可能な自立した自治体へ…」に参加しました。
ドイツのワイマール市長の講演も、宮城県の浅野知事の講演も良かったけれど、最も興味深かったのは、兵庫県豊岡市の中貝市長の報告「美しく自立する豊岡市…コウノトリと共に」でした。
50年前の日本の農村のそこここで美しく舞っていたコウノトリが絶滅して以来、人工飼育を重ね、現市長になってからは、「コウノトリが再び豊岡の空を舞うこと」を目標に街づくりを進めてきたというその実践は、徹底したものでありながら、「環境を守ることで、地場産業も含めた地域経済を活性化を図る」というスタンスがきっちり貫かれ、「100年後の豊岡市の目標は『ふるさと』、それを考えたとき、100年前の豊岡に戻ることかもしれない」とキッパリ言い切った市長に感激です。
ユーモアあふれる話の連続に、悲壮感も重苦しさもなく、一つ一つ実践を積み重ねていくことの大切さを改めて思いました。
来年は飼育場のコウノトリを野生に戻す試みも始まるとか。その豊岡市長からのメッセージは、「どの地域にも、これだ、と誇れるものがあるはず、それを大切にした実践から、すべては始まる」というものでした。
浅野知事も、「全国の自治体が元気になって、はじめて日本という国が元気になるのです」と地方分権は、真の民主主義のスタートであり、三位一体は「地方自立」のための改革であるべき、と協調されていました。
こういう時代のトップのリーダー性は、と改めて考えた半日でした。

庄和町長選に吹いた新しい風、そしてフリーマーケット
(11月14日)
★結果が楽しみな町長選
9日からはじまった庄和町長選挙、昨日が最終日でした。
私は視察をはさみ、初日と最終日のみの応援となりました。
新人候補は、朝の駅頭挨拶や、無差別のチラシのポストイン、戸別の挨拶回りなどを一切せず、ひたすら街頭で自分の政策を訴えるという、町長選挙では新しいスタイルに徹しました。
私たち外部からの応援部隊は、今問われている春日部市との合併を慎重に考えて欲しい、少なくとも、「合併協議は細部まで詰めて徹底的に情報公開し、最終的な判断は住民投票で決する」という候補者の第1の公約を裏付ける応援演説を。
次第に庄和に広がるこの運動スタイルが現職候補を刺激したのか、今まで街頭演説をしたことがない、という現職も町中で演説をするようになりました。
ボランティアに支えられた新しいスタイルの選挙、さて、投票時間はおわりました。
住民の皆さんの審判はどのように下るのでしょうか。楽しみです。
★お陰様で盛況でした、フリーマーケット
「かすかべ長屋」主催の、第2回「フリーマーケット」。
事務所の体制が不十分で、当初は出店希望が少なくハラハラしましたが、最終的には20区画が出店。
あいにくの雨で、会場を体育館にしたため、お客さんの入りが心配でしたが、午前中は盛況、とくに若いお客さんが目立ちました。
最終的には600人以上の方の参加がありました。
次もこの場所(旧谷中小学校)でできるといいね、みんなの共通の思いでした。


自分の育った街、住んでいる街を愛するということ
(11月12日)
10日から3日間、会派の視察に出かけました。下関、萩、個々の報告は後にふれますが、電車の車窓から眺める景色も、そして、街を歩いて触れる景色も、そこここに、台風の被害が広がり、改めて、関東では身近に感じなかった、今年の台風の猛威を実感しました。
★電子入札の効果だけとは思えませんが…
下関市では、「電子入札」について、視察しました。
市役所に案内されて、すぐ目についたのが、「総合窓口」。下関は人口25万人強、春日部市とさほど違わず、庁舎も春日部市役所よりひどく広いわけではありませんが、今年の11月から「ワンストップ」、つまり、転出、転入などの諸手続が、1階の「総合窓口」で済むようになっています。
つまりは「やる気」の問題でしょうか。
JR下関駅の構内には、「サテライトオフィス」という支所が設けられ、ここでも住民票や印鑑登録証明書などが、土日でも発行してもらえるようになっていました。
そこここに、市民の利便性を考えている姿勢が見られました。

人口は5万人ほどしか多くないのに、面積は7倍、そして財政規模は、港湾を抱えているせいか約2倍。でもきっと、その差のせいではないように思います。
肝心の「電子入札」ですが、落札価格がそれ以前の予定価格の95%から80〜85%と低くなり、場合によっては70%、50%になる例もあるとのことでしたが、これは電子入札にしたことばかりでなく、「条件付一般入札」にしたことも影響しているようです。
ところで、春日部市と同じ、この「条件付一般競争入札」ですが、その条件設定が、工事内容によってことなるとか。つまり、企業の規模、過去の実績に加えて、専門技術をもっているかどうかを重視しているようでした。
「電子入札」で数社にしぼり、低い落札額の業者から、果たして工事が適正行えるかどうか、下請けにダンピングしていないかどうか等厳しい審査を行っているとのことで、結局は、そのあたりがポイントのようでした。
★観光客に魅力のある街が、住みやすい街とは言えない矛盾
萩の第1の目的地は、高齢者のための複合施設「かがやき」と隣接する市立病院でした。
「デイサービス」、「デイケアー」、「老人保健施設」、「特別養護老人ホーム」が一体となり(もちろん、施設内部では区分されています)、独立法人となった事業所が、市からの繰り入れを一切受けずに、つまり「介護保険料の範囲で」運営しています。
なんとか軌道にのったところで、予定されている「介護保険の見直し」、「制度はひんぱんにいじらないでほしい」と本音も。
ところで、観光客には人気の高い萩市ですが、結局は若い人の就労の場がすくないこともあり、高齢化率26%とか。
市の横だしサービスである配食サービスは、1日2食、365日、だそうです。市の負担額5,000万円。このサービスを徐々に民間業者に移行しているとのことですが、そうすると、お弁当になってしまい、果たしてそれでいいのか、悩んでおられました。
「余り過度の支援がかえって、残存能力を奪ってしまうのでは」というのも悩みのようです。「本来であれば、食事を届けるより、町中に集える場があって、そこでせめて昼食はそこで集って一種につくったり食べたりする、配食サービスの費用を送迎サービスに回す」など、もっときめ細やかな支援があってもいいのではないか、どこでも、利用者さんと直接接する立場の悩みは尽きないようです。
それだけに、今後の介護保険の見直しが、こんな現場の実態に則したものになるよう、声を出していかなければならないのでしょう。
たとえば、「身体介護」、と痴呆老人に対する「見守り介護」がちがうばかりに、「デイサービス」と「デイケア」の浴室を別に設けなければならなかったり、「音楽療法」も、二種類にしなければならなかったり、せっかくの多機能施設も制度の壁がいろいろ複雑にしている面も学ぶことができました。
隣接する市立病院は、いわゆる「優良病院」です。
その秘密は、端的には、公募で「事務局長」を求めたことにあると思いました。しかし事務局長さん曰く、「公募で民間から入った私を全面的にバックアップしよう、という市の姿勢があったから、力を発揮することができた」とおっしゃっておられました。
萩市の人口は4万5千人強と、春日部市の5分の一強。ベッド数も三分の一ていどです。昔、結核の専門病院であった歴史もさることながら、近隣の病院と連携を取り合って、本当に求められる診療内容にしぼっていること、さらにその診療科に対しては山口大学と連携をとって、非常勤で専門医を配していることなど、医療面の充実を重視しています。
診療は完全予約制、外科は午後は手術にあてられるため診察は午前中だけですが、内科は午後の診察もあり、患者さんの利便性を大切にしている姿勢が伺えました。
<想像以上にきつかった、パワーリハビリ>
★市民力を活用している博物館
2番目の目的は、できたばかりの「博物館」です。
ここの運営は、NPO「まちじゅう博物館」の方々。館内の展示の説明、来館者の応接も全て市民があたっていました。
展示ブースの一つが市民に開放され、小学生が江戸時代のまちづくりの基礎に使われた石の種類から、街の構造を考えた研究成果をNPOや研究者がひきつぎ、絵図にしているのが印象的でした。
毛利氏が萩城を築いて400年、総理大臣4人、大臣を含めると18人も排出し、日本人の思想体系の一つとなっている吉田松陰の「松下村塾」で有名な街、武家屋敷、藩校「明倫館」跡をそのまま小学校の校舎として使用しているなど、歴史の重みが違うと言えばそうですが、若い人が故郷を一度離れても、きっと誇りをもてる郷土なのだろうと、うらやましく思いました。
翻って、春日部の誇るものは、もちろん、宿場町としての歴史はあるのですが、それが保存できていない現在、それはきっと「住んでいる人々」ではないか、と思ったりしました。

<近代日本の礎となった傑物を輩出した「松下邨塾」は思ったより小さな建物でした>

宮代町の皆さんの見識にエールを、そして本日は
(11月7日)
★民主主義が守られた
宮代町の「1市3町合併復活」を求める署名活動は、結局1万人を超えなかったそうです。
国会議員から、総務省の「合併担当課長」まで集って決起集会を開き、街中立て看板を立て、何度も立派なチラシを新聞折り込みし、何より人海戦術で戸別訪問して署名を集めたのに、結局、住民投票の反対票を上回ることはできませんでした。
「宮代町の反対は、『反対派にあおられた』」と言っていた方々、考えてみてください。
賛成・反対、両方のビラが乱れ飛んだ、住民投票前、どう読み比べても、反対する人たちは明確に自分たちの思いを主張していたのに対して、賛成派の内容は、総務省や県の説明以上の域を出ないものでした。
その違いが、票に現れたのでしょう。
そして宮代町長が、「反対票が『宮代町らしさ』を合併で失われたくないという思いであったらよいのだけれど」と語っていたように、その意思の表れでもあったように思います。
それでも「1市3町の合併復活」は、議会にかけられるでしょうが、議員の判断をきっと、町中が見守ることでしょう。
★ふれあい広場
好天に恵まれ、暑いほどになった大沼運動公園、今年もたくさんの人が集まり、にぎやかでした。
職員みなさんも総動員。お疲れさま。
「わらじの会」のブースでは、焼き鳥を焼くのが間に合わないほど。バザー、学園祭、そして「ふれあい」と、職員もボランティアさんも、このところ毎土日の行事続き、お疲れさまです。
★ぴーす・うぉーく
「ふれあい広場」を中抜けして、「ぴーす・うぉーく」に。
今日は、新潟の被災地に帰省した仲間あり、他にも行事が重なった仲間あり(どうして秋はこんなに行事がつづくのでしょう!)、5人と、いつもこじんまりしている「うぉーく」がさらに小さかったのですが「ふれあい広場」に向かう人、帰る人、たくさんの方々がビラを受け取ってくださいました。
とくに、小さいお子さんを連れた若い家族が、「イラクの問題を一緒に考えてください」といって差し出すビラを受け取ってくださったこと、うれしく思いました。
★母親大会
「ふれあい広場」にもどって、顔見知りと話し込んだり、お昼をたべたりしたあと、「春日部市母親大会」に。
今年は佐藤好美さんの講演があったので、「ぴーす・うぉーく」でお話し頂いたときとまた違ったイラク情勢の中での、佐藤さんの思いを聞きたいと思いました。
佐藤さんは、それでも一旅人、1人の母親、という視点で淡々と写真を写しながら話されましたが、聖職者の写真が飾られた場面で、「聖職者たちが逮捕されたり(武装勢力に協力しているという理由で)、難を逃れて国外に逃げている状態で、ますますイラクの混乱はひどくなっているのでは」と話されていました。
「モスクへの攻撃」と併せて、イラクの多くの人たちの心のよすがとなっている、宗教への弾圧。
報道では、ファルージャに対する徹底的な攻撃と共に、全土が大変な状況になっているようです。
フセイン体制を力ずくでこわしたあとの治安、安定、これもまた、イラクに住んでいる人たちの思いにかなったものであってほしい、と願わずにはいられません。
★しめくくりはチラシつくり
文化会館から「長屋」事務所に直行し、フリマのチラシの裏に、「長屋」の活動紹介の印刷を。
みんなと一緒に、紙さばき、印刷、折り、と終わった頃にはとっぷり暮れ…、タイトな1日が終わりました。

公開授業のあと、またもチラシつくり
(11月6日)
あっという間に、「彩の国教育週間」も最終日。
今日は市内の各学校で、公開授業が行われています。欲張って、ご近所の武里西小学校と、子どもたちの母校、中野中学校にお邪魔しようと思っていたのですが、小学校で完全釘付け。
オープンスペースを設け、教室の区切りがない(厳密には半分仕切っていますが)、新しい校舎の授業、思った通り、子どもたちは、隣のクラスの物音をものともせず、授業に集中していたので安心しました。
学校を訪れた時の楽しみの一つは、掲示された作品を見ることです。今回は特に、一階の昇降口近くに、夏休みの自由研究の入選作品を展示していたのですが、発想の豊かさ、根気強い観察に目を奪われ、しばらくじっくり向かい合ってしまいました。
お礼を言いに立ち寄った校長室で、校長先生と、「学ぶことの楽しさ」、「個性や発見を大事にする教育」について話し込んでしまいました。
午後は、昨日の「五日会」で、「フリーマーケットのチラシ、地図がないと、ご近所の人以外はわからない」という指摘がでたのを受けて、地図を入れて手直し。案外手間取りました。
連日チラシつくりをしていると、「失業したら、チラシつくりで食べていけるかも」と増長してしまいますが、悲しいかな、絵心のない私。昨日の「ぴーす・うぉーく」のチラシをつくっているT青年は、イラストもさっさと描いてしまうほどで絵心があり、レイアウトもさすがに上手です。
私は、というときっちり納めることに四苦八苦。これではやっぱり、お金をいただいての商売は無理ですね。
いつもチラシ配りをお願いしている「わらじの会」の面々が、がんばって団地にポスト・インしてくれるというので、できあがったチラシを印刷。
連日「チラシつくり」です。

会議・勉強会・ビラつくり…
(11月5日)
NPO「かすかべ長屋」では、5日、15日、25日と5のつく日に社員を中心に集まることにしました。名付けて「五日会」。
私は賛助会員ですが、オブザーバー参加。
14日のフリーマーケットの打ち合わせと28日に行う「連続シンポジウム」の打ち合わせをメインに、併せて今後の活動についても。
かねてから懸案の、「高齢者憩い処」については、場所をあれこれしているよりも、せっかく事務所を借りたのですから、とりあえず事務所でスタートし、手狭になったら場所を探せばいいのでは、ということになりました。
毎週火曜日(ただし休日はお休み)、事務所をオープンにします。ただし「高齢者」に限らず、地域でなんらかの繋がりを持ちたい、と思っている人なら、だれでも参加していただきたい、ということになりました。
集まって何をするかは、集まった人で相談しながら進めていこう、という方針も決定。
関心のある方は、ぜひ一度、のぞいてみてください。オープンは11月16日です。
午後は、会派の勉強会(?)。
来年度の市の事業計画に対する要望書を検討した後、市立病院の再整備計画について意見交換。
「病院の在り方、規模」について、大胆な見直しが必要、という点で一致しました。
夜は、7日の「ぴーす・うぉーく」のビラつくり。
テーマはやはり香田証生さんの事件、ということと、香田さんがとらえられ、殺害された原因は、自衛隊のイラク派遣、という点では一致したのですが…。
たたき台の、Oさんがつくってくれた原稿は、なぜテロが起こるのか、という点を中心にしたもの。確かに、テロを生みだした背景を考えると、イスラエルの問題にさかのぼらざるをえないのですが…。
今回は、香田さんの問題にしぼりたい、ということで、私が、「4月に日本人3人が拘束されたときは、イスラムの聖職者が仲介してくれ、無事解放された、しかし、今回は、イスラムの聖職者協会が仲立ちできなかったこと、それはアメリカが聖職者を投獄し、それを避けるために多くの聖職者が国外に避難していること」をメインに据えて、原稿を書き直し…。
そうこうするうちに、代表のT君が、「やはり、香田さんの自己責任で片付けようとする世論に、ちょっと待って。と問題提起したい」と全面改定。
仕事から駆けつけてくれた越谷のMさんも加わって侃々諤々、結局、A5の小さいビラを刷り終えたのは、10時近くになりました。
小さい、小さいビラですが、毎回こうして議論しながら、どういうメッセージを届けたいのか、練り上げてつくっています。
春日部の街で「ぴーす・うぉーく」にであったら、是非ビラを受け取って、読んでみてください。
毎月第1日曜日、午前10時半、春日部駅西口をスタートして、ブラブラ歩きながら、ビラを配ってます。

合併・地震・イラク…沈黙の間のアレコレ報告
(11月4日)
議会だよりの報告「風のたより」32のデータ作成も一段落し、ずっと気になっていた、このページの不具合(すぐに文字化けしてしまう、テキストボックスのサイズがすぐに変わってしまう等々)解消のため、エイヤっと、清水の舞台から飛び降りるつもりで、作り直すことにしました。
何しろ、パソコンを「高度機能をもったワープロ」くらいの使い方しかしていない私、「お師匠様」がデザインして下さったものを、ひたすらコピーを重ねているうちに、さまざまなトラブルが発生したというのに、また、懲りずに、コピーを重ねて修復しました。
やれやれ、と思ってアップしたところ、次々に変な現象が!
やっと何とか修正しましたが、まだ不具合があったら、教えてください。
この間、起こったことのアレコレを。
★庄和町町長選
9日告示、14日投票です。この町長選に、「今進められている、春日部との合併協議に反対」の旗印を掲げた候補者・小島昇氏が出る予定になりました。
「地方政治改革ネット」の仲間の議員が推しているので、私もできるだけ応援しようと思っています。
庄和町の議会では、春日部市との合併を推進する議員は22名中14名と65%弱(春日部市は30人中24人)、「合併協議会設置」の臨時議会も、春日部市では午後4時前に早々と終わったのに、庄和は深夜に及んだとか。
合併という事態を、深刻に受け止め、真剣に考えているのは、規模の小さい自治体、という印象があります。
翻って、では、春日部市は「合併しても大勢に影響はない」という態度でいいのか、考えさせられます。
★彩の国・教育週間
11月1日からの1週間は、「彩の国・教育週間」とのことで、さまざまな学校で、授業公開等が行われます。
初日に、子どもたちの母校、備後小学校の備五祭のオープニング、「児童集会」を参観。
子どもたちの活動を観るのは、楽しみの一つです。
中学校も含めて、公開授業も参観したいけれど、時間がとれるかどうか…。
★中越地方大地震
発生以来、気になりながら、カンパくらいしかできなかった私。
メールで次々に新潟の仲間や、ボランティアに行っている仲間から、現地の状況が伝えられます。
現地に行けない私にできることは?
仲間の1人が、孤立に近い状態の越路町の実家に出かけるというので、思いつくままの物資を少し、届けに行きました。足が無かったので、同僚の白土議員におそるおそるお願いし(あんたに頼まれたら断れないよ! と思ったかどうか)、鷲宮に。白土さん、ありがとう。
こんな大変なときに不謹慎な、と言われそうですが、とても気になっていたことがありました。それは、大勢のペットたちのことです。
とくに、村を挙げて非難している山古志村に一時帰宅したお年寄りが、1週間ぶりに再会したネコに「また来るからね」と何度も何度もほおずりするように言い聞かせている光景が、忘れられません。
人間が生死の分かれ目のときはいざ知らず、少し落ち着いてきたら、やっぱり全ての生き物たちも気になるのです。
山古志村からは、牛の非難もはじまったとか。「邪魔になったらごめん」と物資の中に、犬と猫のペットフードを加えてしまいました。
まだまだ、避難生活で心身ともに疲れている方々が、一刻も早く安心した生活に戻れるよう、祈るばかりです。
★イラクの人々もまた
我が子と同じ世代の若者が、イラクで人質となって以来、やりきれない思いで、報道を見守るばかりでした。ご遺体がやっと、ご家族の元に帰った今、心からご冥福をお祈りするばかりです。
せんげん台にお住まいの写真家、佐藤好美さんが、イラクを訪れたときにバグダットのセントラル子ども病院を案内してくださったモハメド医師は、今年の2月から半年間、研修医として日本を訪れていました。
その、モハメド医師が、今回の事件に対して寄せた文章が、知人から送られてきました。
以下、ご紹介します。
「親愛なる友人へ
現在、かなり多忙なのですが、日本人男性の誘拐・殺害事件の背景を説明しなければいけないと思っています。
イスラム教の指導者たちの調整が機能していない状態にあり、事態は最悪です。その原因は、ほとんどの指導者が刑務所に送られ、残りはイラク国外に逃げてしまったことです。
だから、イラク国内には、アメリカ軍のための軍隊か、テロリストしかいないんです。
私たちの現状を想像できますか? お金のための軍隊か、米軍をイラクから追い出すための軍隊しかいないのです。
もうイラクに日本の人を送らないでください。バグダッドで私たちは、より困難な生活を送っています。毎日、バグダッドの市民に対して、3〜4回の爆撃が行われています。昼でも夜でもです。とくに早朝に爆撃されます。 アメリカ軍の戦車が一日に何度もハイウェイを通過し、よく彼らは攻撃されます。だから、ハイウェイを使うことができません。ハイウェイで攻撃に会う可能性がきわめて高いので、緊急事態でない限り、誰もハイウェイを使いません。
また、イラク国軍はアメリカ軍に指揮され、彼らの命令下で働いています。だから、彼らも攻撃の対象にされるのです。
不思議に思ったかもしれませんが、先週、ディアラで49人ものイラク人兵士が殺されたのは、このためです。
さらに、イラク国外に逃げようとした、医者や科学者も殺されています。イラク国内にいるイラク人も殺されるかもしれないという脅威にさらされています。とりわけ特別な立場にいる人、例えば政府機関で働いている人や特定分野で有名な人にとっては、その危険性がより高くなっています。
もちろんのこと、外国人が殺される確率は、それよりも高くなっています。だから、全ての日本の方に、自重してイラクから離れることをお願いしています。そして、日本軍の早期撤退をお願いします。イラクの状況はより悪化していくので、軍人だろうと安全ではなくなるでしょう。彼らの命も守ってください。
日本とイラクの良好な関係を維持したいので、日本人殺害事件のことを残念に思っています。イラクの人々を責めないでください。私たちは、あなた方の親愛なる兄弟でありたいのです。日本人の中には、私たちイラク人のことを憎む人がいるだろうと思っています。しかし、私たちは何をすればよいのでしょうか?
最後にいっておきたいことは、今まで、イラクにとって、いい兆しはなにもありませんでした。イラクのリーダー、アラウィが選挙のことを話している一方で、ファルージャではアメリカからの大規模攻撃を待ち受けているんです。じつに皮肉なことではないですか。」

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