その3 都市型児童センター構想について
【1回目の質問】
これに関しても、10日に新部議員から質問がありましたので、重複しない形で伺います。
「春日部市児童センター整備基本構想」の中では、牛島に昨年オープンした「エンゼルドーム」が、郊外型児童センターとして位置付けられ、対象を乳幼児から小学生を中心に据えているのに対して、今回計画される「都市型児童センター」は、主に、中学生・高校生の居場所を中心とした構想が練られるとのことです。
新部議員は質問の中で、「対象となる中学生・高校生の意見を聞く機会を」と求めました。それに対して、「できるだけ学校等を通じて、中学生・高校生の意見を聴取するよう努めたい」というご答弁があったかと思います。
そこで、都市型児童センターについては、この一点に絞って、伺いたいと思います。
先に牛島の「エンゼルドーム」が完成するまでには、小学生とその保護者、乳幼児をもっている家庭に対しては、子育てサロンの参加者に対して、アンケート調査が行われました。
また、市民ワークショップも開催され、これは春日部市でも画期的な試みを経てその結果、基本構想がまとめられました。そういう経過を経てまとめられた「郊外型児童センター」の基本構想は、素晴らしいものでした。関心をもって見守ったり、進んでワークショップに参加したりした方々から、どんな素晴らしい児童センターができるのか、期待の声が上がったものです。
その次が問題です。その次に、一足飛びに、基本設計案が示されました。
この設計案は、「基本構想」と大きくかけ離れたものと思います。市は、設計案を公表し、市民の皆さんから幅広い意見を聴取するとしましたけれども、すでにその段階で「大幅な手直しはむずかしい。大きな設計変更を伴わない小さな修正なら可能」ということでした。
その結果はどうでしょうか。
確かに牛島のエンゼルドームは、春日部市ではじめての児童センターであることから、たくさんの来館者でにぎわっています。
担当課の方々の努力や、様々なボランティアさんの支援もあって、自主プログラムも盛んで、乳幼児を育てている世代の親御さんからは大歓迎されていると聞いています。
その点については評価したいと思いますが、「郊外型児童センター」の大きな目的であった、
「子どもたちの創意・工夫による小学生の居場所づくりを支援する」という観点から、現在は大きくかけ離れているのではないかと思われます。
その原因として、施設の中心として大きなドームを作ったことから、子どもたちが自然とふれあって遊ぶための木々の植わった戸外の広場、広場と建物を結ぶ遊びの小径、また屋内では建物内部の部屋の配置も、子どもたちの隠れ家的なスペースを設けるなど、基本構想に盛り込まれておりました、これらの子ども達のワクワクできるという要素がすっぽり抜け落ちたことにあると考えられます。
現況をさらに見てみますと、ホールは乳幼児が遊んでいるときに、小学生が伸び伸び体を使って遊ぶ場所にはなりません。時間で区切った使用になっていると聞きます。
また、「芝生すべり」が楽しめるはずの屋上からのスロープは、スピードが出て危ないということで、指導員がいる時間を限り、一人3回まで、両手両足をしっかりガードして利用できる状態、というふうに聞いています。
これでは子どもの遊びの価値とされています、失敗を繰り返したり、意外性に驚いたり、それを乗り越えるために自分たちで創意工夫する、そういう遊びの過程の中にある価値、そして熱中して何度も繰りかえす、飽きずに遊ぶ、そのような子どもたちの遊び、それを創造する場所としては不十分ではないかと思われます。
郊外型児童センターが、このようになってしまったのは、一つには、初めてできる児童センターであるということで、市民から様々な要望があり、それをできるだけ満たすたい、そのためにあれもこれもの要素を取り入れてしまったことにあるのかも知れません。
また、「児童センター」建設補助要綱にのっとると、最低限みたさなければいけない基準というものがあったとも考えられます。
しかし、せっかく8億円もの巨費を投じた児童センターであるならば、少なくとも、設置目的に添った施設であって欲しかったという思いがあります。
私はその原因の一つとして、せっかく基本構想策定の段階まで、当事者も含む市民の声を集めたにもかかわらず、最後の設計段階で十分それを生かさず、ここでも市民の皆さんの意見を聴取するにとどまってしまったことにあると考えています。
そのようなことを踏まえて、今回の都市型児童センターに話を戻します。
今回の児童センターは、中学生・高校生の居場所をつくることと同時に、同じ建物に春日部市ではじめての「子育て支援センター」を設置することになるため、その要件として「保育所」と併せて、乳幼児のプレイルームなども設けられることになります。
つまり、利用対象の異なる、二つの機能を併せ持つことになってしまいます。それだけに、中途半端な施設になる危険性をはらんでいますから、建設費9億円と予定されていますこの「都市型児童センター」が、本当に、中学生や高校生のための居場所、そのための施設になるよう、是非とも、企画の段階から設計の段階、あるいは運営の段階まで、当事者の声を反映できる組織を設けて進めるべきと考えますが、その点についてはいかがお考えでしょうか。
★米山健康福祉部長の答弁
都市型児童センター整備にあたり、改めて中・高生に意向調査を行う考えがあるかについてお答えいたします。
中高生のアンケート調査につきましては、6月10日の一般質問で、新部議員にお答えしましたように、「エンゼルプラン」を策定する際に、中高生を含めたアンケート調査を行い、それらの市民意見を集約し、「児童センター整備基本計画」を策定し、「都市型児童センター」の施設構成等をまとめておりますので、基本的なベースはできているととらえているところでございます。
併せて、昨年度策定した「次世代育成支援行動計画」策定の際にも、中高生を含めたアンケート調査を実施しておりまして、これらの意見も含め、「都市型児童センター」の整備に反映していきたいと考えております。
従いまして、今後は、都市型児童センターの基本設計や実施設計などの進捗状況に合わせた整備の各段階におきまして、先ず、議員の皆様にお示しし、ご審議いただきたいと考えておりますので、是非、片山議員にも活発なご意見をたまわればと考えているところでございます。
その後、中高生を含む市民の方々に、広報紙等やホームページ等を通じ、広く市民意見を聴取していきたいと考えております。
また、エンゼルドームの来館者に対してアンケート調査を実施するほか、PRする上でも学校等に幅広く意見の聴取方法を実施してまいりたいと考えております。
【2回目の質問】
これは市長にお伺いしたいと思います。
先ほどの部長答弁ですと、いろんな段階で公表し、議会をはじめ市民の皆さんの意見をまた、聴取するということでした。
先ほど申し上げましたように、「エンゼルドーム」をつくるときにも確かに市民の皆さんの意見は聴取しているんです。
だけれども、それが聴取するだけに終わっている、私、この席から何度も申し上げてきましたけれども、「民間との協働」、「市民参加」というのは、計画の立案、作成、実施、評価まできちんと市民の参加が位置付けられて、はじめて完全な市民参加になると申し上げております。
是非今度の「都市型児童センター」、9億円もお金をかけるのであれば、いいものにしてほしい、という市民の皆さんの願い、そのためにはやはり、当事者の意見を聴くこと、聴くだけでなく、それをきちんと反映させることが必須だと思いますけれども、そのためには中高生・当事者も含めた協議会というものを設置する必要性について、市長はどうお考えになるか、お聞かせたいだきたいと思います。
それからこの児童センターに関しまして、市長は先に「エンゼルドーム」と「都市型児童センター」この二つにセンター機能を持たせ、今後逐次、地区の児童館を整備していくという風なお考えを示されております。
これは児童センターの基本構想の策定懇話会の中でも、地区の児童館の整備というのが非常に多きな要望としてあげられていたと思います。文部科学省の「子どもの居場所づくり」というプランの中でも、地域の既存の公共施設を利用した「子どもの居場所づくり」というのが進められて、今はもう昨年度から「新プラン」2クール目に入っているんですね。
他の自治体は、この「子どもの居場所づくり」という文部科学省のプランを利用して、公民館を土曜日は中学生、高校生をを含め、子どもの居場所として開放したりということを積極的にやっています。
是非、春日部市でもこのような国の制度を活用して、既存施設を活用した地域型の児童センターの計画をすみやかに進めていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
★三枝市長の答弁
都市型児童センターの建設についてでございますけれども、特に今度の「都市型児童センター」については、中高生を対象にしてセンターづくりを考えている、ということでございます。
でそういうことの中で、当事者である中高生等の意見を聴取する考え方はあるのかというご質問ですが、この「都市型児童センター」の整備については改めて、中高生対象の意向調査、こういうものについて、やはり考えていく必要があるのではないかと考えるところです。
この「次世代育成支援行動計画」策定の際にも、中高生を含めたアンケート調査を実施しているところでございます。
これらの意見も十分に踏まえた形の中で、これらの整備に反映したいと考えておりますけれども、今後の実施等につきましても、可能な範囲で当事者等の意見等も聴かさせて頂くことも必要ではないかと考えるところでございます。
また、私は元々、児童館については、できれば各地区に1館、必要だろうと申しあげてきたところでございます。
ただ、各地区に1館ということで、財政的な面も考えると、おそらく相当な年数がかかるだろうと、おそらくいっぺんというのはなかなか無理だろうということから、「郊外型」、「都市型」というセンターをまずつくって、いずれ、そういう方向になることが望ましいと考えているわけです。
当面、「郊外型」ができて、今度は「都市型」をということでございますので、まず「都市型センター」を今回完成させるということが当面必要ではないかというように考えておりますので、「都市型児童センター」については、できるだけ皆さんの要望するような立派なセンターを完成させていきたいと考えるところでございます。
【3回目】
要望です。
また再度いろいろ意見を聴くということでしたけれども、中学生・高校生というのは、もう自分の意見も言えるし、もうすぐ有権者になって市を担っていく世代ですので、是非そういう当事者も含めた、協議会設置というものを検討していただきたいと思います。
それから地区型の児童センター、新しい建物を建てるというのではなく、他の自治体は既存施設を活用しておりますので、是非その点も検討して頂きたい、ということを要望します。
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