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●2006年12月議会一般質問
ーその2ー「放課後子どもプラン」について

★ 1回目の質問

 
二つ目の質問です。「放課後子どもプラン」について、お伺いいたします。
 この「プラン」については、すでに五十嵐議員から質問がおこなわれておりますので、重複しない形で伺ってまいります。

 まず第1点です。
「放課後子どもプラン」は、少子化対策や子どもへの犯罪防止策として、小学校の空き教室などを利用して、放課後、遊びや集団生活の場を提供する、というものです。
 すでに「留守家庭」の対策として厚生労働省が実施している「放課後児童クラブ」と、文部科学省が2004年から実施している「地域子ども教室推進事業」を連携させたもので、来年度からすべての小学校区で実施できるよう、文部科学省と厚生労働省が大筋で合意し、来年度予算の概算要求を行っていると伺っております。

 従来の「地域子ども教室推進事業」は、全児童を対象として
・地域の大人の協力を得て、学校の余裕教室や校庭等に、安全・安心して活動できる子どもの活動拠点(居場所)を設け、放課後や週末における様々な活動や地域住民との交流活動を推進する
 ということが、目的になっています。

 一方、「留守家庭児童」を対象とする「放課後児童クラブ」も児童の健全育成が目的でありながら、その事業内容は、
・家庭に代わって「児童の健康管理、安全管理、情緒の安定」を図ること
 がトップに上げられており、自ずからその性格が異なっております。

 一部の新聞報道等で、この「放課後子どもプラン」が「留守家庭」対策であるとしたこともあり、誤解が生じているようです。
 そこで、「放課後子どもプラン」について、まず第1点、この事業が、全児童対策と「留守家庭」児童対策の2つの性格を併せ持っているものであることを確認させていただきます。

 「放課後子どもプラン」に関する二つ目の質問です。
 このプランは、もし、予算の概算要求が通れば、来年度から、全小学校を対象に取り組むことになります。
 その取り組みに当たっての市の体制については、五十嵐議員の質問の中で、
「市役所内の関連部局が連携して調査・検討する」
といった内容であったかと思います。

 確かに、今まで春日部市としては「放課後児童クラブ」はそれなりに歴史がありますけれども、「地域子ども教室推進事業」に取り組んで来なかった経緯を考えると、いきなりこのプランに取り組むことは容易ではないと推察いたします。

 しかしながら、今後の動向次第では、来年度から3か年で、この「プラン」を実施しなければならないかも知れません。
 そうなったとき、市町村に設置及び配置が求められている「運営委員会」と「コーディネーター」、この二つは、この事業を実施する上で核になる重要なものであると考えられます。

 このプランを真に目的を達成できるものとするためには、この運営委員会とコーディネーターは、できるだけ日頃から子どもたちと接する機会が多く、子どもたちの生活実態をよく把握している方々からの人選が必要ではないかと考えられます。

 実は先頃2日間にわたって行われました「ハーモニーフェスタ」では、男女共同参画に関する催し物だけでなく、「子育て支援」に関する催しもたくさん行われました。
 その折り、この「子育て支援」に関する催し物を行っている主催者の方々にお話したところ、皆さん、この「放課後子どもプラン」には高い関心をもっておられ、行政と一緒に、放課後の子どもたちの過ごし方についていい事業を考えていきたいという意思をお持ちでした。

 このような点を考えても、庁内の関係部局だけでなく、子どもに携わっている様々な関係者の方と一緒に進める、計画の段階から参加していただくべきだと考えますが、その点についてはいかがお考えでしょうか。

 「放課後子どもプラン」に対する3点目の質問です。
 先ほど、春日部市では「地域子ども教室推進事業」を実施していなかった点にふれましたが、先進事例として、すでに「地域子ども教室推進事業」と「放課後学童クラブ」の連携を図っている自治体として、江戸川区があります。

 この江戸川区の「すくすくスクール」などの先進事例について、五十嵐議員の質問に対して、「調査・研究する」とのお答えがありましたが、是非、書類の上の調査だけでなく、実際に訪問・視察していただきたいと思います。
 その際、できれば庁内の関連部局だけでなく、先ほど申し上げましたように、このプランを実施する際に協力していただける、関係する多くの方々に一緒に視察していただきたいと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。

★松岡社会教育部長の答弁
 
 質問が3点あったかと思いますけれども、まず、1点目でございますが、今回の「放課後子どもプラン」につきましては、文部科学省の所管でございます、「放課後子ども教室推進事業」と、厚生労働省の所管でございます「放課後児童健全育成事業」、この2つの事業を併せまして、「放課後子どもプラン」と称しております。

 文部科学省の所管する「放課後子供教室推進事業」については、全小学校区における全児童を対象にした事業と位置づけられております。

 次に2点目の質問でございますが、「放課後子ども教室」を実施する市町村に対し、運営委員会を設置および、コーディネーターの配置を求めております。
 運営委員会の役割といたしましては、円滑な放課後対策事業とするための「放課後子どもプラン」の策定のほか、
・安全管理方策
・広報活動方策
・ボランティア等の地域の協力者の人材確保
・活動プログラムの企画
・事業実施後の検証評価
 等を実施することがあげられております。

 構成員としましては、行政関係職員や学校、放課後児童クラブ、社会教育児童福祉関係者、地域住民の皆様などが具体的な例としてあげられているところでございます。

 またコーディネーターの役割につきましては、小学校区ごとに放課後対策事業の総合的な調整役として、
・保護者に対する参加の呼びかけ
・学校や関係機関等との連絡調整
・ボランティア等の地域の協力者の確保、登録、配置や活動プログラムの策定 等と実施することとなっております。

 担い手といたしましては、退職教員や大学生、青少年団体指導員等が想定されているところでございまして、コーディネーターの補助基準による配置は小学校5校に1人となっております。

 市といたしましても、運営委員会およびコーディネーターの人選が本事業にとりまして、重要な役割を負っていることは十分に認識しておりますことから、議員のご質問をご提言と受け止め、関係行政職員および小学校長の代表者を構成員として設置する機関におきまして、協議をすすめてまいりたいと考えております。

 次に3点目のご質問でございますが、放課後子供教室事業につきましては、市といたしましても、子どもたちの安全安心を第一に考えた事業とすることを前提として、様々な面から検討をいたしておりますが、
・子ども教室の開催場所である小学校の余裕教室の有無
・全児童が対象となっていることへの対応
・子ども教室開催時および企画時の安全確保
・放課後児童クラブとの連携
・必要とされるボランティアを含めた人材の確保
・学習に際しての教材費や保険料等の実費負担
 など、解決しなければならない多くの課題があり、詳細な調査研究が必要であるとの考えをもっておりまして、今後設置を予定しております機関において協議をすすめてまいりたいと考えております。

 議員ご指摘の江戸川区などが実施している先進的な取り組みにつきましては、本事業の課題解決に向け、よりよい方策等を取り入れるために関係部局と連携しながら視察等を行なうなど、調査研究を進めるうえでの参考にしていきたいと考えております。

★2回目の質問

 
ご答弁の中で「放課後子どもプラン」は全児童対策である、「放課後子ども教室推進事業」と「放課後児童クラブ」の2つの事業が連携するといっても、別々の事業として中にあるということです。

 実は先ほど申しましたように、これがごっちゃになっておりまして、では「放課後児童クラブ」のほうはどうなるのだろうという不安が起っているものですから、改めてここで確認させていただいたわけです。

 五十嵐議員の質問の中で「放課後子どもプラン」が「放課後児童クラブ」の待機児の解消になるのではないかというような質問があって、それに対するお答えがはっきりつかみかねましたので、ここで改めてうかがわせていただいているわけですけれども、「放課後子どもプラン」が実施されることになりますと、確かに夕方5時頃に家族の誰かが帰宅できるというような留守家庭の場合には「放課後児童クラブ」に入らなくてもすむという状況が生まれるかもしれませんけれども、それはあくまでも一部であって、やはり「放課後児童クラブ」、留守家庭対策としての「放課後児童クラブ」というものはきちんと確保していただきたいということをここであらためて確認させていただきます。

 「放課後子どもプラン」の中にあります「放課後子ども教育推進事業」と「放課後児童クラブ」は、それぞれ充実をはかるべき事業であるというふうに、きちんとここでお答えをいただければと思います。

 時間が押してまいりましたのではしょって質問させていただきます。

 先ほど確かに、運営委員会、コーディネーターの役割の重要化というのは部長のほうも認識しているというご答弁をいただきました。

 先ほど、江戸川区の例を申しましたけれども、江戸川区では「すくすくスクール」を実施するにあたって、それ以前に江戸川区のまちの特性として、墨田区とか江東区の下町のほうから江戸川区に移り住んだ方々が、高齢化をむかえてきて、その高齢化の方たちのいきがい対策として子どもたちとの交流事業というのがあって、そういう土台があって、「すくすくスクール」を進めるときにも地域のボランティアの方々の確保というのが、容易であったというふうにうかがっています。
 つまり、いろんな施策の総合として「放課後子どもプラン」に類似する事業が円滑に運営されているというふうに私は理解いたしました。

 春日部市の場合ですけれども、残念ながらまだ多世代交流がさかんとはいえない、学校の地域開放ということ、地域の方々と子どもたちとの交流事業というのもまだ一部に限られているという状況の中で、先程部長がお話になりました、地域の方々の力をお借りする部分の大きい「放課後子どもプラン」を実施する体制はかなりむずかしいのかなというふうに思っています。

 これも提案させていただきたいのですけれども、少数ではありますけれども、現在春日部の小学校の中で地域との交流事業を行なっている学校があるとうかがっております。
 まずこのような学校、私の把握している限り3校ですけれども、そういうところから実験的に順次「放課後子どもプラン」を進めていくというような進め方ができるのではないかと思いますけれども、それについてはいかがお考えでしょうか。

 それから、先ほどは触れませんでしたけれども、この「放課後子どもプラン」が居場所として学校開放することを前提としていることから、学校関係者がある程度責任を持つ体制を取らざるをえないだろうというふうに考えられるのです。

 またさらに「子どもプラン」の中に学びの場も位置づけられるというところから、この「放課後子どもプラン」が、放課後も学びの場の延長になるのではないかという懸念がなされているわけです。

 そもそもこのプラン、安全な遊び場や遊び仲間が少なくなっている子どもたちに、放課後の自由な遊び場として場所を保証するという目的で実施されると私はとらえています。子どもたちが一定のルールを守りながらも、思う存分のびのびと遊びを展開できる場であってほしいと願っているのです。

 実は江戸川区を視察した折にも、高齢者の方々、ボランティアの方々、子どもたちにいろいろなことを教えたいという思いがすごく強くて、いろいろなプログラムも組むけれども、実際に行なってみると、子どもたちは管理や束縛を離れて思う存分遊びたいのだ、という声が非常に多かったというふうに聞いています。

 私はやはり、今の子どもたちが子ども時代を存分に満喫できる遊びの場を確保するということ、それは極めて大きな教育的課題だと考えていますので、その点について十分考慮して進めていただきたいと思っております。

★ 坂巻財務部長の答弁

 
「放課後子どもプラン」の両事業共に、放課後対策の観点から重要なものと認識しています。

 しかしながら、「放課後子ども教室」に関しましては、先ほども申しました通り、解決しなければならない多くの課題がございます。

 その一つとして、両事業を一体的あるいは連携して推進していくことがあげられています。

 この件に関しましては10月に県で開催されました、「放課後子ども教室」の説明会におきまして、国が目指している両事業の一体的あるいは連携とは場所の共有を意味しており、いずれかの事業が主体となり、進めていくものではなく、両事業は別々に継続することが説明されたところでございます。 

 いずれにいたしましても、今後設置を予定しております機関において、連携等の方策に関し慎重に調査研究を進めてまいりたいと考えております。

 なお、放課後児童クラブにつきましては、福祉部長の方から答弁をさせていただきます。

 2点目のご質問でございますが、市内の小学校の取り組みをまず試験的に「放課後子ども教室」として実施し、その経験経過を踏まえ徐々に広げていけないかという質問につきましては、ご提言と受け止めさせていただきまして、今後の設置予定の機関におきまして調査研究を進めてまいりたいと考えております。

★米山福祉部長の答弁

「放課後児童クラブ」についてお答えいたします。
創設以来約10年の歴史を刻んでいるところでございます。

 この間、指導員の方々のご努力によりまして、児童の健全化と放課後対策と合わせて、就業対策に大いに寄与していると考えております。

 今後におきましても、「放課後児童クラブ」におきましては、子ども教室と併行して運営してまいる所存でございます。
 従いまして、「放課後児童クラブの運営」等には、変更はございません。

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